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固定電話と携帯電話の違いを比較!スマホがあれば家電は必要ない?

固定電話と携帯電話の違いを比較!スマホがあれば家電は必要ないのでは?

通話やメールなど、連絡手段を携帯電話だけで行っている方も珍しくありません。

確かに、会社や企業などでは頻繁に固定電話が使われますし、市外局番つきの電話番号が必要なケースはあります。

とはいえ、外回りの仕事が多い、共働きで日中はほとんど家にいないといった方は、固定電話機器の必要性に疑問を感じることでしょう。

そこで今回は、固定電話と携帯電話の違いを踏まえたうえで、両者を1台のスマホで併用する裏技について解説します。

固定電話と携帯電話の違いとは?

「固定電話の契約を継続したままスマホと併用すべきか…」それとも「携帯電話だけで事足りるのか…」、この点を見極めるには両者の違いを比較してみるのが近道です。

まずは、代表的な5つの相違点について見てみましょう。

▼相違点

  • 「取得できる電話番号」の違い
  • 「繋がる仕組み」の違い
  • 「信用度」の違い
  • 「利便性」の違い
  • 「料金」の違い

「取得できる電話番号」の違い

もっとも分かり易いのは、取得できる(発番してもらえる)電話番号の違いです。

▼電話番号の違い

  • 固定電話:市外局番つき/050などから始まるIP電話番号/フリーダイヤルの番号
  • 携帯電話:080または090から始まる番号/050などから始まるIP番号

上記の通り、「03」や「06」といった市外局番つきの電話番号や「0120」などのフリーダイヤルの番号を取得できるのは、固定電話ならではの強みと言えるでしょう。

ただし、後述しますがここ数年で新たに登場した「電話アプリ」を活用することで、携帯電話でも「市外局番つき」または「フリーダイヤルの番号」が取得できるようになりました。

「繋がる仕組み」の違い

2つの目の違いは、繋がる仕組みです。

▼繋がる仕組みの違い

  • 市外局番つきの固定電話番号:有線(電話線)またはネット回線
  • 090または080から始まる携帯電話番号:無線基地局

従来のアナログ回線を使った固定電話の場合、「自分の電話→電話線→中継用交換機→電話線→相手の電話」というステップを踏んで通話できる仕組みになっていました。

これに対し、携帯電話は移動することを前提に作られた通信機器ですから、自分と相手を物理的に繋ぐ「電話線」を介していません。

携帯電話から発信した際、自動的に割り出された最も近い無線基地局を介して繋がる仕組みになっています。

ちなみに、NTT東西は2024年1月1日づけで従来のアナログ回線を廃止し、IP網へと移行しています。

詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

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「信用力」の違い

ビジネスシーンで重要となるのが、信用度の違いです。

▼信用力の違い

  • 市外局番つきの固定電話:社会的信用度が高い
  • 090または080から始まる携帯電話:社会的信用度が低い

プライベート用としてクレジットカードやデビットカードを申し込む場合は、携帯電話番号しか持っていないからといって審査に影響することは滅多にありません。

これに対し、法人の場合は「銀行口座の開設」や「融資の申請」において、大多数の金融機関が所在地と紐付いている市外局番つきの固定電話番号を必須条件に挙げています。

つまり、法人の場合は携帯電話番号よりも社会的な信用度が高い市外局番つき固定電話番号の方が適しているのです。

「利便性」の違い

利便性の違いを比較した場合、圧倒的に優れているのは携帯電話の方です。

利用する場所を選ばないのはもちろん、インターネット・SNS・アプリゲーム・スケジュール管理など、使用できる機能の多さも、固定電話とは比べものになりません。

以下の通り受信・発信だけを比較しても、携帯電話の方が圧倒的に利便性が優れています。

▼利便性の違い

  • 市外局番つきの固定電話:受信・発信できるのは電話回線を開設した屋内のみ
  • 090または080から始まる携帯電話:移動中など、場所を選ばず受信・発信が可能

なお、ビジネスフォン系の固定電話機であれば業務効率を向上させる機能が搭載されていますが、高額な費用が大きな負担になるうえ、受信・発信ができる場所が限られているのは同じです。

「料金」の違い

詳しい料金については後述しますが、大まかな違いは下記の通りです。

▼料金の違い

  • 基本料金:パケット代を度外視するなら「携帯電話」の方が安い
  • 通話料金:3大キャリアのスタンダードプランと比較すると「固定電話」の方が安い

ただし、格安スマホの中には通話し放題プランを設けているキャリアもあるので、条件に合うか確認してみましょう。

固定電話と携帯電話はどちらが安いのか?

結論から言うと、トータル的に見て固定電話の方が携帯電話よりも安いのが実情です。

ただし、後述するクラウドPBX(固定電話アプリ)を使えば、スマホで固定電話番号を使って受信・発信ができるうえ、携帯電話の料金を大幅に節約することができます。

まずは、以下の3項目の違いを税込み価格で比較してみましょう。

  • 導入費の違いを比較
  • 月額基本料金の違いを比較
  • 通話料金の違いを比較

なお、ここでの比較対象は「加入電話」「ひかり電話」「携帯電話」の3種類で、NTTの加入電話はIP網へ移行後の料金で比較しております。

導入費の違いを比較

加入電話・ひかり電話・携帯電話の中でもっとも導入費用が割高なのは、携帯電話です。

たしかに、携帯電話は加入電話やひかり電話とは違い、回線工事費も屋内配線工事費も発生しません。

その反面、スマートフォンの本体代金が割高になりがちで、最近では10万円を超える機種もあるほどです。

月額基本料金の違いを比較

結論から言うと、月額料金がもっとも安いのは固定電話です。

なぜなら、ひかり電話は別途フレッツ光の月額利用料金が、携帯電話はパケット料金が発生するからです。

まずは、ベースとなる月額基本料金を比較してみましょう。

▼基本料金の違い(2025年10月時点の税込価格)

加入電話
(IP網へ移行後)
ひかり電話 携帯電話
個人宅 1,595円~1,870円 550円

フレッツ光の月額料(約6,000円+プロバイダ料金)
格安スマホなら0円~
法人 2,530円~2,750円 1,430

インターネットサービス月額料
(5,445円+プロバイダ料金)
同上

一見、基本料金だけなら携帯電話が最安値とも思えますが、パケット料などを含む契約条件(50GB使い放題で月額5,000円など)や割引プランによって大きく変動するため、単純に比較できないのが実情です。

ちなみに、加入電話の月額基本料金はIP網へ移行前と後で違いはありません。

通話料金の違いを比較

続いて、通話料金の違いを比較してみましょう。

▼通話料金の比較

加入電話
(IP網へ移行後)
・固定電話宛:全国一律 9.35円/3分
・携帯電話宛:17.6円/1分
ひかり電話 ・固定電話宛:全国一律8.8円/3分
・携帯電話宛:17.6円/1分
携帯電話 ▼大手3大キャリア(無料の5分を超過した場合)
・固定電話宛:8.8円/3分
・携帯電話宛:17.6円/1分
▼格安SIM
・固定電話宛:19.8円/1分
・携帯電話宛:19.8円/1分

上記の通り、固定電話あての通話料金が最も安いのはひかり電話と三大キャリアの携帯電話でした。

さらに、携帯電話は大手3大キャリア・格安SIMを問わず、どちらも一定の無料通話が提供されているケースが多いため、短い通話であれば通話料金を大幅に節約することができます。

固定電話のメリット・デメリット

まずは、固定電話の代表的な5つのメリットについて見てみましょう。

近年では固定電話を解約するご家庭も増えているようですが、法人に限らず個人宅としてもメリットがあるのが分かります。

▼固定電話のメリット

  • 通話料金が安い(IP網への移行により光電話と同等)
  • 通話品質が高く、安定している
  • 災害時では携帯ほど回線が混まないので、電源さえ確保できれば繋がり易い
  • 市外局番つき電話番号によって社会的信頼性が担保される
  • 特定商取引法の法的責任(固定電話番号の表示義務)を果たせる

一方、固定電話の代表的なデメリットは下記の5つです。

▼固定電話のデメリット

  • 導入に工事が必要で手続きが面倒
  • 特定の場所でしか使えないため、利便性が低い
  • 遠方へ引っ越しをすると電話番号が変わってしまう
  • セールス電話がかかってきやすい
  • 法人の場合は電話番の人件費や転送料金など、コストが割高になりがち

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携帯電話(スマホ)のメリット・デメリット

一方、携帯電話の代表的なメリットとして下記の6つが挙げられ、固定電話よりも「利便性」や「機能の豊富さ」が優れているのが強みです。

▼携帯電話(スマホ)のメリット

  • どこに居ても受信・発信が可能
  • 緊急時にSOS発信が可能
  • スマホであれば、ネットで簡単に情報収集ができる
  • データやメールの送受信など、通話以外のビジネス機能が豊富
  • カメラ、ゲームアプリ、音楽、動画、アラームの全てがスマホ1台で使える
  • 法人の場合、スタッフごとの携帯電話番号を名刺に印刷できる

ただし、何かとメリットばかりが注目されがちな携帯電話ですが、デメリットも決して軽視できません。

▼携帯電話(スマホ)のデメリット

  • 料金が高い
  • 紛失時のリスクが高い
  • 出会い系サイトやSNSでの炎上など、トラブルに巻き込まれる危険性がある

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クラウドPBXなら固定電話と携帯電話のいいとこ取り!

固定電話と携帯電話には様々な違いがあるため、「どちらか1つに絞れない!」という方も多いのではないでしょうか。

そんな時は、両者のメリットだけを残してデメリットを解決してくれる「クラウドPBX(固定電話アプリ)」がおすすめです。

クラウドPBX(固定電話アプリ)には下記のようなメリットがあり、1つのスマホで携帯電話番号と固定電話番号の2つを操作することができるうえ、なによりコスパの高さが群を抜いています。

▼クラウドPBX(固定電話アプリ)のメリット

  • 月額料金は数百円~、通話料金はひかり電話と同等、
  • 登録済みの端末同士なら、通話料金が無料の内線扱いになる
  • 携帯電話(スマートフォン限定)だけで市外局番付きの電話番号が取得できる
  • 外出先からでも固定電話番号で受信・発信ができる
  • 1つの固定電話番号を複数の端末で共有できる
  • ビジネスフォン並の機能を備えているタイプもある

クラウドPBX(固定電話アプリ)の活用法は下記の記事でも詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

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おすすめのクラウドPBX(固定電話アプリ)3選!

この章では、おすすめのクラウドPBX(固定電話アプリ)として、以下の3つをご紹介していきます。

  • 03plus
  • GoodLine
  • クラコール

03plus

03plus

とくに法人に人気なのが、ビジネスフォン並の機能が搭載されている「03plus」です。

固定電話と同等の通話品質が担保されている0ABJ型なので、取引先との商談中に雑音が入ったり音声が途切れたりする心配もありません。

また、46局の市外局番に対応している大手なのも、大きな安心材料と言えます。

以下のような強みが評価され、ユーザー数10万人以上・継続率97%という驚異的な実績を誇っています。

▼03plusの強み

  • 0円スタートプランが利用できる
  • 通話品質がアナログの固定電話と同等
  • 最短10分で固定電話番号が取得できる
  • 端末ごとに直通の内線番号が設定できる
  • クラウドFAXや時間外の自動応答など、法人向けのオプションが豊富
  • 外線電話を他のスタッフにまわせる「パーク保留」が無料

なお、03plusの詳細については下記の記事をご一読ください。

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GoodLine

続いてご紹介するのは、さまざまなアプリ・業務システムと連携できる「GoodLine」です。

企業の規模に合わせて選べる3つのプランが用意されており、とくに中小企業向けのサービスに定評があります。

以下のメリットが評価され、導入社数が8,500社以上にものぼっています。(2025年時点)

▼GoodLineの強み

  • 契約期間の縛りがない
  • 全通話録音など、ニーズの高い機能が料金プラン内に含まれている
  • 発着信の本数を電話番号ごとにグラフ表示できる
  • 連携できるアプリ・システムが豊富

GoodLineの特徴については、以下の記事で詳しく解説しております。

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クラコール

続いておすすめするクラウドPBX(固定電話アプリ)は、回線数や契約期間を柔軟にカスタマイズできる「クラコール」です。

99%という驚異的な継続利用率を誇っており、顧客満足度の高さが群を抜いています。

以下は、クラコールの代表的なメリットです。

▼クラコールの強み

  • 30日間、無料でお試しできる
  • 最低利用期間の縛りがないので、1ヵ月だけの短期利用も可能
  • 1つの番号を最大500代の端末で共有できる
  • 契約した全ての台数で、同時に受信できる
  • ニーズの高い法人向けサービス全16種類が、基本機能に含まれている
  • IVR式の自動音声応答(○○の方は1番を…)が月額500円と格安
  • 新規の0120番号が取得できる

なお、クラコールの詳細については下記の記事をご一読ください。

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クラウドPBXは固定電話と携帯電話の違いを凌駕する!

固定電話と携帯電話には「通話するための道具」という共通点がある一方、料金や利便性といった様々な違いがあります。

たしかに、どちらか一方を解約すれば、毎月のランニングコストは大幅に削減できるでしょう。

しかし、固定電話を解約すれば社会的信頼性が損なわれ、かといって携帯電話を解約すれば利便性が低下してしまいます。

おすすめの解決策は、クラウドPBX(固定電話アプリ)を導入し、携帯電話で固定電話番号を使うことです。

両者の違いを比較しても1つに絞れないという方は、イイとこ取りのクラウドPBX(電話アプリ)を検討してみてはいかがでしょうか。