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スマホ 内線化の4つの方法!メリット・デメリット・費用相場を解説

リモートワークや在宅勤務など、働き方の変化に合わせて従来のビジネスフォンから「スマホ内線化サービス」へ切り替える企業が増えているようです。
「業務効率のアップ」と「通信料金の削減」が同時に解決するのが、スマホ内線化の強み。
そこで本記事では、スマホ内線化の仕組みを踏まえたうえで、4つの方法・メリット・デメリット・費用相場についてまとめてみました。
目次
スマホの内線化とは?仕組みを解説
「スマホの内線化」とは、手持ちのフマートフォンが豊富な機能を備えたビジネスフォンの替わりになるサービスです。
本来、内線・保留転送・時間外アナウンスといったオフィス向けの機能は、ビジネスフォン固有の強みでした。
しかし、こういったビジネスフォンならではの優れた機能を使用するためには、下記のようなデメリットも受け入れなければなりません。
▼ビジネスフォンのデメリット
- 高額な費用をかけてビジネスフォン本体と主装置を導入する必要がある
- 主装置の設置、電話回線の配線工事などの手間がかかる
その点、「スマホの内線化」であれば高額な導入費用をかけなくても、手持ちのスマホでビジネスフォンの機能が使えて、社外からでも固定電話番号の着発信が可能になるのです。
どうしてスマホでビジネスフォンの機能が使えるの?
なぜ、スマホでビジネスフォンの機能が使用できるのか、その理由は仕組みの違いにあります。
そもそも、内線・保留転送・時間外アナウンスなどは端末であるビジネスフォンではなく、「主装置」に備わっている機能です。
そのため、電話回線を介しているビジネスフォンは、拠点に設置した主装置と電話機を直に配線しなければなりません。
一方、「スマホの内線化」はインターネット回線(データ通信)を介しているため、クラウド上の主装置(PBX)に備わっている機能がスマホで使用できる仕組みになっているのです。
使用する回線 | 主装置の設置場所 | 配線 | |
ビジネスフォン | 電話回線 | オフィスなどの拠点内 | 有線 |
スマホの内線化 | インターネット回線 | クラウド上 | 無線 |
スマホ内線化が使える電話番号の種類4つ
スマホ内線化の対象電話番号は各サービスによって異なるものの、主な選択肢として下記の4種類が挙げられます。
▼スマホ内線化が使用できる電話番号の一例
- 既存の固定電話番号
- 市外局番つきの電話番号(新規取得)
- 050から始まるIP電話番号(新規取得)
- 0120から始まるフリーダイヤル番号(新規取得)
法人の場合は会社の規模にかかわらず、社会的信用度が最も高い「市外局番つきの固定電話番号」が一番人気です。
スマホ内線化のメリット7つ
スマホ内線化の強みは、ビジネスフォンの機能が使えるというだけではありません。
この段落では、スマホ内線化の代表的なメリットについてピックアップしてみました。
▼スマホ内線化のメリット7つ
- スマホから代表電話番号で発着信できる
- 外出中の担当者へ外線をまわせる
- 外出中でもスマホで内線通話が可能
- テレワーク・在宅勤務に最適
- 導入・通信コストのコスパが高い
- 災害時・停電時でも通話が可能
- 業務効率がアップする豊富なオプション
スマホから代表電話番号で発着信できる!
スマホの内線化は、オフィスのビジネスフォンを持ち歩くようなモノ。
固定電話だけでなくスマホでも直接外線が受信でき、さらにスマホから固定電話番号を使って発信することも可能です。
端末の登録数を増やして、複数のスマホで同時に着信音を鳴らせる機能もおすすめ。
つまり、スマホの内線化ならオフィスという特定の場所に囚われることなく、自宅・屋外・公共施設などあらゆるエリアが仕事場になるのです。
外出中の担当者へ外線をまわせる!
外出中のスタッフに対し、外線電話をオフィス内と同じくスムーズに取り次げるのもスマホ内線化の大きな強みです。
確かに、転送機能を使えばオフィスの固定電話で受信した外線をスマホで受けることができます。
しかし、転送電話には下記のようなデメリットがあり、決して万能とは言えません。
▼転送電話のデメリット
- 毎月オプション料金が発生する
- 迷惑電話や営業電話でも、転送中の通話料金は最初に受信した側の負担になる
- タイミングが合わなくて折り返すと、スマホの電話番号が相手通知される
一方、スマホの内線化には転送という概念がなく、オフィスの固定電話とスマホが「内線扱い」となります。
したがって、オフィスの固定電話で受信した外線を外出中の担当者へまわした場合、通話料金を負担するのはあくまで最初の発信者側です。
折り返しのロスタイムが省けるので業務効率が向上するのはもちろん、伝言が上手く伝わらずトラブルに発展するリスクも避けられます。
外出中でもスマホで内線通話が可能!
スマホ・固定電話を問わず、登録済みの端末同士で内線通話が無料で使えるのも、スマホ内線化が急激に普及している理由でしょう。
利用可能な場所がオフィスに限定されているビジネスフォンに対し、スマホの内線化で利用できる内線通話はエリアに縛りがありません。
▼内線通話が可能な範囲の違い
- ビジネスフォン:電話回線を介しているため、有線で主装置と繋がる範囲のみ
- スマホの内線化:インターネット回線を介しているため、有線で繋げない社外でもOK
あくまで内線なので、転送電話と違って通話料金が無料なのはもちろん、月額オプション料金も発生しません。
テレワーク・在宅勤務に最適!
スマホの内線化は、働く場所を選ばない現代のワークスタイルに適してるサービスです。
SOHO(小規模事業主)やフリーランスといったノマドワーカーだけでなく、大規模コールセンター対応のサービスも続々と登場しています。
特に、テレワークや在宅勤務を導入している企業には最適!スマホの内線化を導入しておけば、社員をオフィスに常勤させる必要もありません。
政府が推奨している「働き方改革」も、スマホ内線化のシェア拡大に影響を与えているのでしょう。
導入・通信コストのコスパが高い!
ビジネスフォンには、外線の発着信だけでなく内線・保留転送・時間外アナウンスなど、さまざまな機能が搭載されている反面、工事が必須なうえ導入費用も高額になりがち。
その点、スマホの内線化なら大掛かりな設備費用が発生しない分、導入費用は格段に安くて済みます。
特に、複数の拠点を構えている企業にとっては、かなりのコストダウンが見込めます。
下記の通り、通話料金のコストが大幅に削減できるのも、スマホ内線化ならではのメリットです。
▼通話料金が安くなる仕組み
- そもそもの通話料金が、ひかり電話と同等の格安料金
- 社員間のスマホ通話が無料の内線で繋がる
- 外線が直接スマートフォンで受信できるので、折り返しの通話料金が発生しない
災害時・停電時でも通話が可能!
ビジネスフォンをはじめとする固定電話のほとんどは、使用する際に電源接続が必要です。
したがって、地震などの災害で停電した場合、一般的な固定電話では通話することができません。
停電時でも通話できる固定電話は、微弱電流が備わっている黒電話だけです。
これに対し、スマホの内線化を導入している企業は、たとえ停電時でも内線・外線が可能!BCP対策(事業継続対策)ツールとしても注目されています。
自然災害や事故などでオフィスの電話回線網がダウンしても、通話インフラを確保することが可能です。
業務効率がアップする豊富なオプション!
法人・個人事業主に適したオプションの豊富さも、スマホ内線化サービスの大きなメリットです。
下記のようなオプションを活用することで、業務効率アップに成功した企業も少なくありません。
▼スマホ内線化の代表的なオプション
- テレワークの退勤管理ができる「GPS付き勤怠管理システム」
- 日時や曜日で設定できる「着信アナウンス」
- メモを取る手間が省ける「音声録音機能」
- 着信時に自動で表示される「顧客情報自動表示機能」
- 業務改善に繋がる「分析ツール」
スマホ内線化のデメリット4つ
何かとメリットばかりが注目されているスマホ内線化。
しかし、導入を検討しているならデメリットについても把握しておきましょう。
▼スマホ内線化のデメリット
- ネット環境が悪化すると、音声品質も低下する
- 外出先で利用するには、スマホの準備が必要
- アプリ代など、ランニングコストが発生する
- FMCサービスなど、外線が利用できないサービスもある
なお、通話品質については下記の記事でも詳しく解説しております。
スマホを内線化する方法4つ
スマホを内線化する場合、下記の4種類の方法が主な選択肢となります。
▼スマホを内線化する方法
- 「専用アダプター」の導入
- 「FMCサービス」の導入
- 「クラウドPBX」の導入
- 「固定電話番号アプリ」の導入
「専用アダプター」の導入!
最初にご紹介するのは、専用アダプターを導入してスマホを内線化する方法です。
ビジネスフォンの主装置にスマホ内線化機能を備えた専用アダプターを接続するだけで、電話回線とインターネット回線を中継してくれます。
専用アダプターを設置する簡単な工事で済むため、すでにビジネスフォンを利用していて端末数の多い企業におすすめの方法です。
「FMCサービス」の導入!
2つ目にご紹介するのは、「スマホと固定電話機を合体させる」という意味を持つ「FMCサービス(Fixed-Mobile Convergence service)」です。
特別な設備を導入せずに、スマホをビジネスフォンの子機として活用したい方に選ばれています。
▼FMCサービスの一例
- Softbank:ホワイトオフィス
- DoCoMo:オフィスリンク
- au:ビジネスコールダイレクト
ただし、FMCサービスには下記のデメリットがあるので注意が必要です。
▼FMCサービスのデメリット
- 内線専用のサービスなので、外線は対象外
- 通信キャリアに紐づいているサービスなので、異なるキャリア同士で使えない
「外線の発着信もスマホでしたい!」「社員全員に同一キャリアのスマホを配布する余裕がない!」という場合は、固定電話番号アプリなど他の方法を検討した方が良いでしょう。
「クラウドPBX」の導入!
3つ目にご紹介するのは、インターネット上のPBX(主装置)にアクセスする「クラウドPBX」です。
固定電話番号による外線の発着信や内線通話といったニーズの高い機能だけでなく、データの共有・管理・分析などのオプション機能も充実しています。
個人事業主からテレアポなどの大規模コールセンター向けまで、端末数に合わせて選べるプランが豊富なのもクラウドPBXの強み。
中には、最短即日で利用できるサービスもあります。
「固定電話番号アプリ」の導入!
最後にご紹介するは、4種類の中で最も簡単に導入できてコスパの高い「固定電話番号アプリ」です。
料金については後述しますが、特筆すべきは「充実したサービス内容」や「導入の手軽さ」でしょう。
▼固定電話番号アプリのメリット
- 最短10分で新規の固定電話番号が取得できる
- キャリアが異なるスマホ間でも利用できる
- ビジネスフォンや主装置を購入する必要がない
- 配線や配線・設置工事が不要
- 勤怠管理システムや分析ツールなど、オプションが豊富
固定電話番号アプリは右肩あがりにシェアが伸びており、中でも個人事業主や小規模オフィスでの利用が増えています。
スマホ内線化にかかる費用相場
この段落では、スマホ内線化の料金について「導入費用」と「月額基本料金」に分けて比較してみましょう。
導入費用の相場を比較!
下記の通り、導入費用が最も安いのは「固定電話番号アプリ」という結果になりました。
▼導入費用の相場(1拠点)
- 専用アダプター:内線登録~200番号で6万円/内線登録~400番号で33万円
- FMCサービス:設置・工事費用・手数料7.5万円+登録1回線×1,000円
- クラウドPBX:~10万円ほど
- 固定電話番号アプリ:5,000円ほど
ただし、スマホ内線化の導入費用は端末数によって大きく異なるため、あらかじめ見積もりを依頼しておきましょう。
月額基本料の相場を比較!
下記の通り、100回線を超える場合は専用アダプターまたはFMCサービスが、10回線未満であればクラウドPBXまたは固定電話番号アプリが有力候補になります。
▼基本料金の相場(月額)
- 専用アダプター:内線登録~200番号で3万円/内線登録~400番号で10万円
- FMCサービス:~14回線5,000円/~28回線1万円/~69回線1.5万円/~300回線3万円
- クラウドPBX:1,000円~5,000円ほど(1アカウントあたり)
- 固定電話番号アプリ:980円~(1アカウントあたり)
なお、利用する機能によってはオプション料金が毎月のランニングコストとして追加されます。
スマホを内線化するなら「03plus」がおすすめ
「03plus」は、スマホだけで市外局番つきの電話番号が取得できる固定電話番号アプリです。
スマホ内線化に伴うメリットが網羅されており、個人・法人を問わず高い人気を誇っています。
▼03plusはこんな人におすすめ
- 最短10分で固定電話番号が取得できるので、今すぐ利用したい人に最適
- 導入費用5,000円(※年契約なら無料)、基本料金980円なので費用をかけたくない個人事業主に人気
- 新社会人や一人暮らしの大学生など、個人住宅用として便利
また、国内外から海外への発信に対しても通話料金が無料になるという点は、「03plus」の内線電話サービスの魅力の1つでしょう。
なお、03plusの詳細については下記の記事をご一読ください。
まとめ
スマホの内線化は、業務の効率化を図りつつ通信料金も削減できる一石二鳥のサービスです。
特に、今では主流になりつつあるテレワークや在宅ワークを導入している企業にとっては、痒い所に手が届く利便性の高いシステムと言えるでしょう。
「スマホで固定電話番号の発着信がしたい!」「社員のスマホ同士の通話を内線にして通話料金を抑えたい!」という場合は、スマホの内線化を検討してみてはいかがでしょうか。