固定電話の料金を安くする方法!番号を変えずに基本料・通話料を節約するには?

固定電話の料金を安くする方法!番号を変えずに基本料・通話料を節約するには?

「固定電話の料金を節約したいけど、安くする方法が分からない!」と悩んでいませんか?スマホの利用頻度が増すにつれて存在感が薄れている固定電話ですが、「番号だけは残したい!」と思われている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、使用中の市外局番付き電話番号を維持したまま料金を安くする方法についてご紹介します。

市外局番が使える固定電話の種類

すでに取得している電話番号を変えずに固定電話の料金を安くする方法は、大きく下記の2種類に分類されます。

▼電話番号を変えずに固定電話の料金を安くする方法

  • A 既存の回線を継続しながら節約する
  • B 他の回線に切り替える

A・Bのどちらを選択すべきかを決定する前に、ご自身が今現在どのような固定電話を使っているのか現状を把握しておきましょう。

なお、市外局番が使える固定電話を大きく分類すると、下記の3種類に分けられます。

▼市外局番が使える固定電話3種類

  • NTT東西の加入電話:アナログ回線を使用し、ダイヤル信号またはプッシュ信号で通信する「アナログ電話」
  • 直収電話:ソフトバンクのおとくラインなど「NTT以外のキャリアが提供しているアナログ電話」
  • IP電話:ネット回線を使用する「ひかり電話・NTT以外の光電話・固定電話アプリ・クラウドPBX」

 

基本料金・通話料金・オプション料金の比較表

固定電話の料金を安くする方法を突き止めるには、固定費と通話料を比較するのが近道です。

ここでは、「法人」と「個人住宅」とに分けて比較してみました。

法人(事務所用)の料金比較

最初に比較すべきは、電話料金の大半を占める固定費についてです。

なお、クラウドPBXと固定電話のスマホアプリは各社サービスによって費用が異なるため、相場を表記してあります。

▼固定費の比較(税別)

加入電話 直収電話(おとくライン) NTTひかり電話 クラウドPBX/アプリ(相場)
初期費用 36,800円 8,000円~ 2,000円 5,000円~15,000円
月額基本料 2,300~2,500円 2,050~2,350円 500~3,900円 980円~
転送オプション 800円 500円 500円 0~500円

比較表の通り、アナログ回線を使用している方が固定費を安くするには、「ひかり電話」または「クラウドPBX・固定電話のスマホアプリ」が有力候補です。

ただし、ひかり電話に乗り換える場合は別途インターネット回線として「フレッツ光」または「光コラボ」の契約が必須で、オプションや時間制限を設けた通話料などをセットにするかどうかで基本料金が大きく異なります。

▼通話料金の比較(税別)

加入電話 直収電話(おとくライン) NTTひかり電話 クラウドPBX/アプリ(相場)
固定→固定(国内) 8.5~160円/3分 7.9円/3分一律 8円/3分一律 8円/3分一律
固定→固定(国際:米本土) 60円/1分 8~9円/1分 9円/1分 5.5円/1分
固定→携帯 16~17.5円/1分 15.5~16円/1分 10.8~17.5円/1分 17.5円/1分一律
固定→携帯への転送通話 16~17.5円/1分 15.5~16円/1分 10.8~17.5円/1分 0円
固定→スマホへの内線 不可 不可 不可 0円
スマホ→スマホへの内線 不可 不可 不可 0円
固定電話番号でスマホから発信 不可 不可 不可 20円/30秒

通話料金を安くする方法として最もおすすめなのは「クラウドPBX・固定電話のスマホアプリ」です。

転送時の通話料金が無料になるうえ、端末同士の通話が無料の内線あつかいとなり、スマートフォンから固定電話番号を使って着発信できるという唯一無二の強みがあります。

 

個人住宅の料金比較

個人住宅の初期費用・通話料は、4種類とも法人と同額です。

一方、転送電話の月額料金は加入電話だけが、基本料金は加入電話とひかり電話が法人よりも個人住宅の方が割安になっています。

「クラウドPBX・固定電話のスマホアプリ」だけは、すべての固定費が法人・個人住宅ともに同額です。

▼固定費の比較(税別)

加入電話 直収電話(おとくライン) NTTひかり電話 クラウドPBX/アプリ(相場)
初期費用 36,800円 8,000円~ 2,000円 5,000円~15,000円
月額基本料 1,450~1,700円 1,350~2,580円 500円 980円~
転送オプション 500円 500円 500円 0~500円

固定電話の料金を安くする方法5つ

どうすれば固定電話料を節約できるのか、5つの具体策をご紹介します。

▼固定電話の料金を安くする方法

  • 全回線共通
  • おとくラインなどの「直収電話」にする
  • NTT東西の「ひかり電話」にする
  • スマホキャリアとセットの「光電話」にする
  • 「クラウドPBX」や「固定電話のスマホアプリ」にする

なお、料金を安くする方法として加入電話から他の回線への切り替えを選択される場合は、下記の記事もご一読ください。

 

全回線共通の節約術

下記の方法は、回線の種類を問わず使えるのはもちろん「即効性の高さ」も大きなメリットです。

▼全回線共通の節約術

  • 不要なオプションを解約する:キャッチホン330円/月額、ナンバーディスプレイ440円/月額など
  • クレジットカード払いにする:クレジット会社やキャリアのポイント還元が受けられる
  • Web明細にする:NTTの@ビリングなら毎月121円の割引

おとくラインなどの「直収電話」にする

下記の条件に当てはまる人は、おとくラインへ切り替えがおすすめです。

▼ソフトバンクの「おとくライン」がおすすめな人

  • ソフトバンク携帯のユーザー(固定からソフトバンク携帯への通話が無料)
  • 加入電話の利用者
  • 加入権を休止、または手放しても良い人
  • インターネットが不要な人
  • 基本料金と通話料の両方を安くしたい人
  • 停電時も固定電話を使いたい人

ただし、加入電話に比べると月額料金は割安ではあるものの導入費用がトータルで12,100円と高めなのが難点。

長期利用を予定しているならともかく、「ソフトバンク携帯を継続するとは限らない」「今後インターネットが必要になるかも…」という方なら、他の選択肢を検討した方が良いでしょう。

▼おとくラインの導入費用(税込)

  • 交換機等工事費:1,100円
  • 標準工事費:月額110円×60ヵ月=6,600円
  • 回線新設時工事費:1,100円
  • 電話番号のポータビリティ:2,200円
  • 加入権の休止手続き:1,100円

ちなみに、KDDIの直収電話「メタルプラス」は2016年6月30日付けで新規受付を終了しています。

NTTフレッツ光の「ひかり電話」にする

下記の条件に当てはまる人は、ひかり電話への切り替えがおすすめです。

ただし、NTTのひかり電話はフレッツ光・光コラボに付随するサービスなので、「インターネットは必要ない!」という方には向いていません。

▼ひかり電話がおすすめな人

  • 加入電話の利用者
  • 加入権を休止、または手放しても良い人
  • 基本料金と通話料の両方を安くしたい人

初期費用は法人・個人ともに同額ですが、「戸建て」と「集合住宅」とでは工事費が異なります。

キャッシュバックキャンペーンなど、初期費用が実質無料になるタイミングを狙って申し込みましょう。

▼初期費用(税込)

  • 契約料:880円
  • 初期工事費(戸建て向け):19,800円
  • 初期工事費(集合住宅向け):16,500円
  • 土日休日に工事をする場合:3,300円
  • ひかり電話への同番移行工事費:2,200円
  • ひかり電話の基本機能費:1,100円
  • 加入電話の利用休止工事費:1,100円

スマホキャリアとセットの「光電話」にする

通信料金トータルで安くする方法として選ばれているのが、携帯・ネット・ひかり電話を3点セットで契約する手法です。

光コラボの普及によって大幅にシェアを伸ばしている節約術で、主な割引やキャッシュバックはスマホ代金に還元されます。

つまり、携帯・ネット・ひかり電話をセットで節約するには「スマホのキャリアに沿って選ぶ」のがコツなのです。

ドコモのスマホユーザーなら「ドコモ光」が安い!

プロバイダの選択肢が多いのがドコモ光の特徴です。

キャッシュバックの金額はもちろん、前提条件もプロバイダごとに異なるため事前にリサーチしておきましょう。

▼ドコモ光の料金プラン

  • 対象エリア:全国
  • ネット料金(月額):5,200円
  • ひかり電話(月額):500円
  • 工事費:無料
  • スマホ割:「ギガホ」および「ギガライト」は最大1,000円引き/シェアパックは最大3,500円引き
  • キャッシュバックの一例:Web申し込みで20,000円引き/2,000dポイントをプレゼント

auのスマホユーザーなら「auひかり」が安い!

auひかり電話(固定電話)からauのスマホへの通話料金が24時間無料になるうえ、60ヵ月の継続利用という条件つきながら戸建てに限りひかり電話に加入することで工事費が無料になる特典も用意されています。

もれなくポイントが貯まるよう、携帯・ネット・ひかり電話をまとめ払いにしておきましょう。

▼auひかりの料金プラン

  • 対象エリア:東海、関西、沖縄以外
  • ネット料金(月額):1年目→5,100円/2年目5,000円/3年目〜4,900円
  • ひかり電話(月額):500円
  • 工事費:戸建て37,500円/マンション30,000円
  • スマホ割:1台あたり最大1,000円引き、最大10台まで
  • キャッシュバックの一例:60,000円

ソフトバンク・格安スマホのユーザーなら「NURO光」が安い!

何かと通信速度が注目されるNURO光ですが、料金の安さも見逃せません。

特にひかり電話が月額300円で使える東海・関西・九州にお住まいの方なら、一度は検討してみるべきでしょう。

▼NURO光の料金プラン

  • 提供エリア:北海道、関東、東海、関西、九州(一部エリアを除く)
  • 月額料金(戸建て):4,743円(無線LAN・セキュリティ込み)
  • 月額料金(マンション):1,900~2,500円
  • ひかり電話:500円(東海・関西・九州は300円)
  • 工事費:ネットの基本工事費40,000円+光電話回線工事費3,000円
  • スマホ割:ソフトバンクは1台あたり最大1,000円引き
  • キャッシュバックの一例:45,000円(実質、工事費無料)

「クラウドPBX」や「固定電話のスマホアプリ」にする

ここ数年で群を抜いてシェアを伸ばしているのが、「クラウドPBX」や「固定電話のスマホアプリ」です。

中でも下記の条件に当てはまる方にとっては、最もお得な選択肢と言っても過言ではありません。

▼クラウドPBX・固定電話のスマホアプリがおすすめな人

  • 加入電話、おとくライン、光電話の利用者
  • オプションを含む固定費と通話料の両方を節約したい人
  • 固定電話は必要ないが、市外局番付きの電話番号だけは残したい人
  • 複数の端末で同じ電話番号を共有したい人
  • 外出先からでもスマホから固定電話番号で発着信したい人
  • スマホ、固定電話を問わず端末同士の内線通話を無料にしたい人
  • 市外局番付きの電話番号を、新規で「今すぐ」「安く」取得したい人

最大の強みは、スマホさえあれば市外局番つきの電話番号やフリーダイヤルが取得でき、外出先からも発着信ができるという点でしょう。

もちろん、番号ポータビリティ(MNP :Mobile Number Portability)にも対応しています。

1人暮らしの学生やフリーランスの個人事業主だけでなく、テレワーク対策として導入している企業も少なくありません。

 

固定電話のスマホアプリなら「03plus」がおすすめ!

03plus

続々と類似サービスが参入している中、常に業界トップレベルのユーザー数を誇っているのが「03plus」です。

なぜ多くのユーザーに選ばれているのか、その理由として下記のメリットが挙げられます。

▼03plusのメリット

  • 最短10分で開通・電話番号取得が可能
  • 海外から国内への発信も無料の内線通話あつかいになる
  • 社内外を問わず番号を共有している端末へまわせる「パーク保留」が無料
  • 専用のアダプタを接続することで、市販の家庭用電話機が使える
  • ビジネス用のオプションが充実しており、月額料金も割安

03plusのサービスや料金については、下記の記事でも詳しく解説しております。

 

まとめ

固定電話の料金を安くする方法は、意外と選択肢が多いということがお分かり頂けたのではないでしょうか。

すでに使用している固定電話の種類だけでなく、インターネットの必要性や契約済みの携帯キャリアによっても選択肢が変わってきます。

本記事でご紹介したテクニックを参考に、最も安くお得に利用できるサービスを選択してください。