これまで「固定電話=オフィスに縛られるもの」という考え方がビジネスの常識でした。しかし、その常識は今、大きな転換期を迎えています。

特に注目すべきは、2026年4月に予定されているNTT東西の基本料金(回線使用料)値上げです。従来の固定電話を維持し続けることは、今後ビジネスにおいて純粋なコスト増を意味します。

一方で、起業・開業時の信頼に欠かせない「03」や「06」といった市外局番の重要性は変わりません。

「携帯番号を名刺に載せるのは抵抗がある」「外出中も代表番号で発着信したい」という切実なニーズに対し、現在最も合理的な回答となるサービスが「クラウドPBX(固定電話アプリ)」です。

本記事では、スマホを固定電話化することで得られる圧倒的なコスト削減効果と、2026年以降のビジネスを支える通信インフラの最適化手法を詳しく解説します。

2026年NTT値上げへの対抗策|スマホの固定電話化でコスト削減

結論から言えば、固定電話は「オフィスに引くもの」から「スマホで持ち歩くアプリ」へと進化しました。

単なる利便性の向上だけではありません。2026年4月のNTT価格改定を控え、従来の加入電話を使い続けることは、年間で数万円単位の損失を出し続けることと同義です。

具体的な投資対効果(ROI)と、今すぐ移行すべき戦略的理由を解説します。

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NTTを使い続けると3年間でコストはいくら増える?

NTTの基本料金値上げは、数年単位でみると大きなコストとなります。

複数回線を保有する法人ほど、気づかないうちに年間数万円〜数十万円規模の固定費増となって積み上がります。

業種・規模 推定保有回線数 月間コスト増 年間コスト増
クリニック(2拠点) 10回線 3,300円 39,600円
飲食店(10店舗チェーン) 25回線 8,250円 99,000円
小規模コールセンター 100回線 33,000円 396,000円

もちろん、上記は基本料金なので、通話料や転送電話など、使用料金に応じて別途費用がかかります。

「今すぐ」クラウドPBXへ移行すべき3つの理由

なぜ、今動く必要がある理由として、以下の3つが挙げられます。

  1. 内線化による「通話料」の完全無料化
  2. 2035年の「メタル回線廃止」を見据えた先手
  3. スタートアップの「信頼性」と「機動力」の両立

内線化による「通話料」の完全無料化

クラウドPBX同士であれば、拠点間や外出先のスタッフとの通話がすべて「内線扱い(無料)」になります。

基本料金の削減だけでなく、月々の変動費である通話料も大幅に圧縮可能です。

2035年の「メタル回線廃止」を見据えた先手

NTTは2035年度を目途にメタル回線の完全廃止を検討しています。

いずれ移行を迫られるのであれば、値上げ前の今、デジタル化(クラウド化)を完了させておくのが最も賢明な経営判断です。

スタートアップの「信頼性」と「機動力」の両立

起業・拠点開設時、銀行口座の開設審査において「所在地の証明」となる市外局番は今なお重要な指標です。

クラウドPBXなら、高額な設備投資をせずに、スマホ1台で「03番号」等を取得可能。

コストを抑えつつ、銀行審査や取引先からの信頼を勝ち取るスタートダッシュが切れます。

スマホで発着信できる番号の違い|市外局番(0AB-J)と050番号

固定電話番号をスマホで利用する方法には「市外局番つきの固定電話番号」と「050番号のIP電話」という2つの選択肢があります。

どちらもスマホで扱えるという点では共通していますが、ビジネスで使う際の役割・適した場面は大きく異なります。

項目 0AB-J(市外局番付き番号) 050番号(IP電話)
番号の特徴 東京03・大阪06など、所在地と紐づく固定電話番号 「050」から始まるIP電話番号。所在地とは紐づかない
信用性 実在性・所在地が明確なため信用度が高い 迷惑電話に利用されることも多く、信用度は低め
ビジネス利用 法人取引・金融機関口座開設・自治体契約などで求められる 用途によっては法人利用も増加。大手企業でも採用事例あり
適した用途 本社代表番号・公式連絡先など「信頼性」を要する場面 社員スマホに付与する番号・問合せ窓口・短期の特設番号に最適
メリット 高い信頼性・所在地証明として有効 導入しやすく低コスト。柔軟に増設・短期利用が可能

つまり、050番号が劣っているわけではなく、「どの場面で使うか」によって最適な番号は変わるということです。

だからこそ、スマホで固定電話番号を運用するサービスを選ぶ際は、「自社の利用シーンに市外局番が必要か?」「050番号で十分か?」を最初に判断することが非常に重要です。

  • 代表番号や法人の信用が必要 → 市外局番(0AB-J)対応サービス
  • セカンド番号・窓口番号・短期利用 → 050番号のIP電話

このように、番号の特性を理解したうえで用途に合ったサービスを選ぶことで、スマホによる電話運用のメリットを最大限に引き出すことができます。

スマホの固定電話化はこんな人に選ばれている!

固定電話番号の発着信をスマホから可能にすることを、「スマホの固定電話化」または「スマホの子機化」と言います。

ここで言う固定電話番号とは、東京03や大阪06などの市外局番から始まる電話番号、および050から始まる電話番号のことです。

スマホの固定電話化は、とくに以下なような人に適しています。

  • 固定電話番号を使ってスマホから発信したい人
  • 固定電話の着信を無料でスマホに転送したい人
  • 固定電話を留守電にせずにスマホに転送したい人
  • 固定電話をスマホで受けて働き方の自由度を上げたい人
  • 固定電話のデメリットをまとめて解消したい人

順番に解説していきます。

固定電話番号を使ってスマホから発信したい人

スマホを固定電話化することで、スマホから固定電話番号を使って発信することができます。

たとえ外出中でも携帯番号よりも社会的信頼度の高いオフィスの代表電話番号を使って顧客に電話をかけることができれば、ペーパーカンパニーだと疑われる心配もありません。

とくに、オフィスの固定電話からスマホに転送された外線に対応できなかった場合、携帯番号よりも会社の代表番号で折り返す方が好印象を与えることができるでしょう。

固定電話の着信を無料でスマホに転送したい人

固定電話で受信した外線をスマホに転送する方法には、いくつかの選択肢があり、これまで多くユーザーに利用されてきました。

ただし、既存のサービスは月額料金などの固定費がかかるうえ、たとえ受信した外線が迷惑電話であっても転送時の通話料金は受信者(転送者)が負担しなければなりません。

その点、スマホの固定電話化なら手持ちのスマホを固定電話の子機として利用できるため、「転送=無料の内線」として扱われ、固定費も通話料金も発生しないのです。

固定電話を留守電にせずにスマホに転送したい人

スマホの固定電話化は、固定電話を留守電にせずにスマホに転送したい人にとっても有益です。

とくにワンオペで営業している個人事業主やフリーランスの場合、留守電ではビジネスチャンスを逃す恐れがあります。

だからこそ、24時間365日どこにいても固定電話の着信を携帯電話に転送できるスマホの固定電話化が、重宝しているのでしょう。

ちなみに、固定電話を留守電にせずにスマホに転送するのは、法人に限らず個人にも人気のシステムです。

就活中の学生や入院中の親族を持つ人、固定電話しか使いこなせない年配の親族をお持ちの方など、いつ・どこに居ても固定電話の着信を手元のスマホで受信できるようにしておきたい個人ユーザーも増えています。

固定電話をスマホで受けて働き方の自由度を上げたい人

スマホの固定電話化は、働き方の自由度を上げたい人の間でもシェアを伸ばしています。

固定電話にかかってきた電話をスマホで受信できれば、テレワークやノマドワークなど、場所を選ばず働けるようになるのです。

実際、テレワークを導入している企業の多くが、在宅勤務中のスタッフが自宅にいながら会社の電話対応ができるよう、クラウドPBX(IP電話アプリ)を導入してスマホの固定電話化を行っています。

近年では勤怠管理システムが搭載されている多機能型のPBX(IP電話アプリ)も登場しており、転送以外にもフレキシブルな働き方をバックアップしているのです。

固定電話のデメリットをまとめて解消したい人

そもそも、従来の固定電話にはいくつかのデメリットがあります。

これらをまとめて解消できるのも、スマホを固定電話化する人が増えている大きな理由です。

従来の固定電話が抱えているデメリットについては、次の章で詳しく解説しております。

固定電話VSスマホ!メリット・デメリットを比較

携帯電話の便利さに慣れている世代にとって、既存の固定電話は「使い勝手の悪い通信手段」と認識されているようです。

とくに、コロナの影響で働き方に柔軟性が求められる今の時代に起業する方にとってはなおさらでしょう。

そもそも、なぜ既存の固定電話では現代の働き方に対応しきれないのか、その理由はスマホに比べてさまざまな面でデメリットが目立っているからです。

そこでこの章では、下記7項目について固定電話とスマートフォンを比較してみました。

項目 固定電話 スマートフォン
導入方法 × 工事が必要 ◎ 工事が不要で即日導入できる
社会的信用 ◎ 所在地が担保されている分、高い × 所在地の確証がない分、低い
災害時 ○ 電源さえ確保できれば繋がり易い △ 回線が混み合いやすく、繋がりにくい
利便性 × 屋内でしか使えない ◎ どこに居ても使える
固定費 × 利用頻度に対して割高 ◎ すべての機能を使いこなせれば割安
通話料金 × 距離が遠くなるほど高額になる ◎ 特定の条件下で無料通話のプランあり
迷惑電話 × 営業や詐欺などに狙われやすい ◎ ターゲットになりにくい

上記の結果から、スマホの方が固定電話よりメリットが多いのは一目瞭然。

言い換えれば、スマホで固定電話が操作できればすべての問題は解決するのです。

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携帯番号はビジネスに不適切?7つのリスクとは?

前述した通り、スマホの方が固定電話より便利なのは明らかですが、だからと言って固定電話番号を安易に手放すのはおすすめできません。

とくに、固定電話の必要性は家庭用よりも法人の方が高いのが実情です。

なぜなら、ビジネスシーンでは携帯電話番号よりも固定電話番号の方が適しているから。

実際、携帯番号をビジネス用として使用すると、下記のようなリスクが伴います。

▼携帯番号をビジネス利用するリスク

  • クライアントや取引先から「架空オフィスでは?」と疑われる
  • 携帯番号で「法人口座」が開設できる金融機関は、ほぼない
  • 携帯番号で「融資」が受けられる金融機関は、ほぼない
  • 事業拡大につき後から固定電話を追加すると、登記変更が面倒
  • スマホを紛失した際、個人情報の漏えいリスクが高い
  • 就業時間外の対応を余儀なくされる
  • スタッフ間の通話が有料になる

起業時には固定電話を引かずスマホだけで対応していたものの、上記のような問題に直面した結果、後から固定電話番号を取得したという方も珍しくありません。

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【比較表】スマホを固定電話として使用する3つの方法!

スマホを固定電話として使う、つまり固定電話番号の発着信をスマホで操作する主な方法として、以下の3種類があげられます。

方法 固定電話にかかってきた外線を
スマホで受信
スマホから固定電話番号を
使って発信
スマホにかかってきた外線を
固定電話で受信
固定電話とスマホの
無料内線
導入費用 月額料金 転送された電話の通話料 2026年の値上げの影響度
スマホ連動機能付き
固定電話機を購入する
一部の機種のみ 一部の機種のみ 2~6万円台 ・NTT加入電話・法人:2,530~3,025円
・ひかり電話:3チャネル・1番号 1,430円
0円 「加入電話」なら影響あり
通信キャリアの
転送サービスを契約する
× × × ・NTT加入電話:880円
・ひかり電話:550円
・スマホへ転送:17.5円/1分
・固定電話へ転送:8.8円/3分
「加入電話」なら影響あり
クラウドPBX
(固定電話アプリ)を導入する
0~5,000円ほど 1,280円~ 0円 影響なし

上記の比較上でお分かりの通り、もっとも人気なのは導入費用が安価なうえ「受信」「発信」「無料内線」のすべてがスマホから可能になる、「クラウドPBX(固定電話アプリ)」です。

それぞれの方法の特徴やメリット・デメリットについては、次章以降で詳しく解説していきます。

なお、以下の記事でも上記3つの方法について詳しいメリット・デメリットを解説しておりますので、あわせてご一読ください。

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スマホを固定電話化する方法①:スマホ連動機能付き固定電話機

スマホを固定電話化する1つめの方法は、スマホ連動機能を備えた据え置きタイプの固定電話機を購入する方法です。

お手持ちのスマートフォンにSIP(シップ:Session Initiation Protocol)対応のアプリをインストールする、またはBluetoothなどを用いることで、スマホと固定電話を連動させる仕組みになっています。

SIPとは、インターネットでデータの受け渡しを行う際に必要な通信経路(セッション)を確立するために欠かせない、IP電話の標準プロトコルの一種です。

ほとんどの機種はSIP対応アプリをインストールするタイプになっており、アプリ上で連動機能付きの固定電話機を登録するだけで、お手持ちのスマートフォンが子機として使えるようになります。

ちなみに以下の通り、スマホ連動機能付き固定電話機の売れ筋商品はパナソニックとシャープが2強になっています。

  • パナソニック(Panasonic):RU・RU・RU デジタルコードレス電話機
  • パナソニック(Panasonic):デジタルコードレスKX-PD915DL-W
  • パナソニック(Panasonic):おたっくす KX-PZ910DL-W
  • シャープ(SHARP):インテリアホン JD-4C2CL-P

スマホ連動機能付き固定電話機を導入することで、お手持ちのスマートフォンが固定電話の子機として使えるようになり、たとえ外出中でも固定電話番号の受信・発信が可能となります。

スマホ連動機能付き固定電話機を使うメリット

スマホ連動機能付き固定電話機を使ってスマホを固定電話化する主なメリットは、以下の7点です。

  • 外出先からも固定電話と同等の操作ができる
  • 手持ちの固定電話番号を変更せずに使える
  • 新しい番号を取得する必要がない
  • 固定電話と子機化したスマホ間で、無料の内線通話ができるタイプもある
  • FAXをスマホで確認することができるタイプもある
  • 設定が簡単なので、素早くスマホを固定電話化できる

設定の難易度の低さも相まって、すでに固定回線をお持ちの場合は本体さえ購入すれば1~2時間ほどで使えるようなるため、初期費用をかけてでも今すぐスマホを固定電話化したい人におすすめの方法です。

また、なかにはFAXをスマホで確認することができるタイプもあり、内容をチェックしてから必要な箇所だけプリントアウトするなど、コピー用紙代を節約したい人にも選ばれています。

スマホ連動機能付き固定電話機を使うデメリット

スマホ連動機能付き固定電話機を使ってスマホを固定電話化する際は、以下のようなデメリットがあることも把握しておきましょう。

  • 本体代金の相場が2~6万円台と割高なので、高額な初期費用が必要
  • 固定電話回線の月額基本料金が発生する
  • 置き型電話機を設置するスペースが必須(屋内配線工事が必要になる場合もある)
  • 新規で電話回線を引く場合は、工事などに時間がかかる
  • メーカーや機種の選択肢が少ない

スマホ連動機能付き固定電話機を購入してスマホを固定電話化する場合、最大のネックとなるのは何と言っても初期費用の高さでしょう。

コードレス子機の台数にもよりますが、一般的な据え置きタイプの電話機は数千~1万円台で購入することができます。

これに対し、スマホ連動機能付き固定電話機の相場は2~6万円台になっており、一般的な固定電話機に比べるとはるかに割高です。

さらに、新たに固定電話回線を引くには工事費も予算に組み込まなければなりません。

そのため、初期費用をかけたくない場合は後述する通信キャリアの転送オプション、もしくはクラウドPBX(固定電話アプリ)の方が向いています。

スマホを固定電話化する方法②:通信キャリアの転送サービス

スマホを固定電話化する方法の内、もっともポピュラーなのが通信キャリアの転送サービスを契約する方法です。

通信キャリア各社では以下のような転送電話サービスを提供しており、固定電話で受信した外線電話を指定した電話番号へ転送してくれます。

電話会社 サービス名 月額料金(税込) 工事費/初期費用
NTT東・西 ・ボイスワープ
※IP網(旧アナログ回線)&ひかり電話の付加サービス
・住宅用:550円/1電話番号あたり
・事務用:880円/1電話番号あたり
・住宅用:無料
・事務用:無料
ソフトバンク ・多機能転送サービス
※おとくライン&おとく光電話の付加サービス
▼おとくライン
・住宅用:550円/1番号あたり
・事務用:880円/1番号あたり
▼おとく光でんわ
・住宅用:550円/1番号あたり
・事務用:550円/1番号あたり
▼おとくライン
・住宅用:無料
・事務用:無料
▼おとく光でんわ
・住宅用:700円/1番号あたり
・事務用:700円/1番号あたり
KDDI ・着信転送
※auひかり電話の付加サービス
・住宅用:550円/1番号あたり
・事務用:550円/1番号あたり
・住宅用:無料
・事務用:無料

ソフトバンク以外は、住宅用であろうと事務用であろうと、工事費や初期費用も発生しません。

通信キャリアの転送サービスは、固定電話からどんなに離れていても、確実にスマホへ転送されるのが強みです。

ただし、あくまで転送するためのオプションサービスなので、外出中にスマホから固定電話番号を使って発信することはできません。

加えて、固定電話とスマホ間の通話が無料の内線通話にならないのも大きな弱点です。

スマホ連動機能付き固定電話機の一部、さらにすべてのクラウドPBX(固定電話アプリ)は固定電話とスマホ間の通話が無料の内線通話になるため、コストと機能の両面において旨味は限定的と言えるでしょう。

通信キャリアの転送サービスを契約するメリット

通信キャリアの転送サービスを活用してスマホを固定電話化する主なメリットは、以下の4点です。

  • 手持ちの機器が使えるので、初期費用が安い
  • わずか数日で導入できる
  • 転送先の電話番号を指定するだけの簡単設定
  • 使用中の固定電話番号を変更する必要がない

転送サービスの最大のメリットは、固定電話にかかってきた外線を確実にスマホで受信できることです。

急ぎのリクエストやクレーム対応にも素早く対応できるうえ、担当者が直接応対することで取り次ぎによる伝言ミスが予防できる分、顧客満足度の向上に繋がります。

通信キャリアの転送サービスを契約するデメリット

一方、通信キャリアの転送サービスを活用してスマホを固定電話化する場合は、あらかじめ以下のようなデメリットがあることを把握しておきましょう。

  • スマホから固定電話番号を使って発信(折り返し)できない
  • 固定電話とスマホ間で通話する場合は、通常の通話料金が発生する
  • 複数のスマホに同時転送はできない
  • 転送電話とプライベートの電話の区別がつきにくい

最大の弱点は、「転送=受信」のみに特化しているため、スマホから固定電話番号を使って発信できないという点です。

タイミングが悪くて転送電話に対応できたかった場合、スマホから折り返すと携帯番号が相手のディスプレイに表示されてしまいます。

会社の代表電話にかけたのに携帯番号から折り返されると、それだけで不信感を与えかねません。

通信キャリアの転送サービスがおすすめの人・企業

転送サービスは、「固定電話にかかってきた着信を確実にスマホへ転送したい」というニーズが中心の人・企業に向いている方法です。

発信時は従来通りスマホの携帯番号が表示されますが、まずは「会社の電話を外出先でも受けられるようにしたい」という段階であれば、シンプルかつ導入しやすい選択肢と言えます。

  • すでに固定電話回線を利用しており、番号をそのまま活かしたい人・企業
  • 通話はほとんど着信が中心で、外から会社番号での発信までは強く求めない人・企業
  • 「まずは電話を取り逃がさない」ことを優先したい小規模事業者・個人事業主
  • 初期費用をほとんどかけずに、暫定的にスマホ対応をしたい人・企業
  • 本格的なクラウドPBX導入の前に、運用イメージを試してみたい人・企業

転送サービスは、既存インフラをそのまま活用できる一方で、転送ごとに通話料金が発生するため、着信件数が多い企業ではランニングコストが膨らみやすい点には注意が必要です。

「固定電話番号での発信」「複数拠点・複数人での同時着信」「内線機能」まで必要になってきたら、クラウドPBXの検討をおすすめします。

スマホを固定電話化する方法③:クラウドPBX(固定電話アプリ)

クラウドPBX(固定電話アプリ)とは、固定電話で受信した外線電話をスマホへ転送するのではなく、直接スマホで固定電話番号の発信・受信を可能にする通信サービスです。

外出先でも対応できるという共通点から、「クラウドPBX(固定電話アプリ)」と「転送サービス」を混同されている方も多いのではないでしょうか。

しかし、両者には明確な違いがあり、固定電話アプリの方が転送電話よりも現代のビジネスシーンにマッチしているのです。

クラウドPBX(固定電話アプリ)を導入するメリット

クラウドPBX(固定電話アプリ)には、以下のメリットがあります。

  • スマホだけで市外局番つき電話番号が取得できる
  • 外出中でもスマホから固定電話番号で発着信が可能
  • 固定電話番号と携帯番号との使い分けが簡単
  • 1つの番号を複数かつ多種多用な端末で共有できる
  • 「1」対「多数」での通話が可能
  • ビジネスフォン並みの機能
  • 最短10分で導入できる
  • 導入費用が安い
  • 転送料金が無料の内線通話になる
  • 国際電話が割安で使える
  • 置き型電話機を設置するスペースが不要
  • ITツールとの連携が可能でリモートワークに最適

スマホ連動機能付き固定電話機や通信キャリアの転送サービスと違い、スマホさえあれば050番号だけでなく、市外局番付きの固定電話番号も新規で取得することが可能です。

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クラウドPBX(固定電話アプリ)を導入するデメリット

クラウドPBX(固定電話アプリ)のデメリットは、以下の通りです。

  • ネット環境が不安定だと通信品質が低下する
  • 緊急通報など発信できない番号がある
  • 使用中の固定電話番号が維持できるとは限らない

ただし、選ぶクラウドPBXによっては、デメリットを大きく軽減できます。
すまり、どのサービスを選ぶかが非常に重要です。

クラウドPBX(固定電話アプリ)がおすすめの人・企業

クラウドPBXは、スマホ1台で固定電話番号の「発信・着信・内線」を完結させたい人・企業にもっとも適した方法です。

市外局番つきの固定電話番号や050番号を柔軟に使い分けられるうえ、ビジネスフォン並みの機能をクラウド上で利用できるため、電話環境を本格的に整えたい場面で力を発揮します。

下記が当てはまるなら、積極的に検討しましょう。

  • 在宅勤務・サテライトオフィス・外回りなど、場所を問わず代表番号での発着信を行いたい
  • 1つの番号を複数のスマホやPCで共有し、コールセンターのように同時着信・分散対応をしたい
  • 市外局番つき固定電話番号や050番号を、新規取得または柔軟に追加したい
  • 内線・保留・転送・時間外アナウンスなど、ビジネスフォン級の機能を低コストで利用したい
  • テレワークや多拠点展開を前提に、将来の拡張性や運用コスト(TCO)まで含めて最適化したい

クラウドPBXなら、物理的な主装置や配線工事が不要で、既存のスマホをそのままビジネスフォン化できます。

「電話をスマホに転送できれば十分」という段階を超え、電話そのものをクラウド化して、働き方や拠点構成に合わせて柔軟に運用していきたい企業にとって、有力な候補となるサービスです。

2026年を見据えた「クラウドPBXの選び方」5つの基準

来たる2026年4月以降に後悔しないよう、クラウドPBXは次の5つの基準で選びましょう。

  • 2026年以降も固定費を抑えられるか
  • 取引先や金融機関からの信用を担保できる番号か
  • ビジネスを止めない通話品質・安定性があるか
  • 情報漏洩を防げるセキュリティ設計か
  • 働きすぎを防ぐ運用コントロールができるか

固定電話は「維持する設備」から「最適化する通信インフラ」へと役割が変わりつつあります。

2026年のNTT値上げ、2035年のメタル回線撤去を見据えると、場当たり的な選定では将来的なコスト増や再移行の手間が発生します。

今だけでなく中長期で失敗しない基準を持つことが、重要です。

中長期で固定費を抑え続けられる料金設計か

クラウドPBXは「月額が安いか」ではなく、数年単位で見て固定費が増えにくい設計かで選ぶべきです。

初期費用が低くても、オプション課金や番号・端末追加ごとにコストが膨らむサービスも少なくありません。

導入時の価格だけで判断すると、数年後には想定以上のコストになるケースもあります。

検討時には「基本料金に含まれる機能」「ユーザー追加時の料金」「番号維持費」などを整理し、3年〜5年での総コストを試算することが重要です。

回線や機器に依存しない完全クラウド型であれば、設備更新や再移行のリスクを抑えられます。

将来の拠点増設や人員拡大にも柔軟に対応できるかという視点で、コストの伸びにくい構造かどうかを見極めましょう。

取引先や金融機関からの信用を担保できる番号か

特に本社代表番号・公式番号での利用を検討しているなら、ビジネス上の信用を損なわないよう、市外局番(0AB-J)に対応しているかは重要です。

見た目は同じ電話サービスでも、取得できる番号の種類や本人確認の厳格さによって、取引先や金融機関からの印象は大きく変わるもの。

実在性を示せる番号は、契約書や登記情報、Webサイトへの掲載時にも安心感を与えます。

「安くて手軽」という理由だけで選ばず、事業の“顔”として使える番号かという視点で、サービスの信頼性を必ず見極めましょう。

業務に支障が出ない通話品質と接続の安定性があるか

「通話が成立する」だけでなく「業務として使い続けられる品質か」も、クラウドPBX(固定電話アプリ)の選び方において大切です。

IP電話はインターネット回線を利用するため、通信環境やサービス側の設計によって音質や遅延に差が出ます。

音が途切れる、声が遅れて聞こえるといった状態は、取引先との信頼関係にも影響しかねません。

4G・5G回線やWi-Fi環境でも安定して通話できる通信プロトコルを採用しているかは重要な確認ポイントです。

導入前に無料トライアルを提供しているサービスであれば、実際の業務環境で音質や遅延、接続の安定性を検証できます。

価格や機能だけでなく、実運用に耐える品質かを必ず確認しましょう。

顧客情報を守れるセキュリティ設計と管理体制か

「通話ツール」ではなく、顧客情報を扱う業務システムの一部もあると認識して、クラウドPBX(固定電話アプリ)を選んでください。

特に、私用スマホを業務に使うBYOD環境では、端末の紛失や退職者の不正利用といったリスクが常につきまといます。

以下の機能があれば、組織として統制できる管理機能や外部からの不正アクセスに備えたセキュリティ対策が講じられていると言えます。

  • 管理者がアカウントを即時停止できる機能
  • 利用権限の制御
  • 通信の暗号化
  • アクセスログの保存

「情報漏洩が起きた場合の影響」を想定し、事業を守れる設計かという視点も大切です。

働きすぎを防ぎ、組織運用に適したコントロール機能があるか

クラウドPBXは利便性だけでなく、従業員の働き方を守れる設計かどうかまで考慮して選ぶべきです。

スマホでいつでも代表番号の着信に出られる環境は、便利な反面、営業時間外や休日でも対応せざるを得ない状況を生みやすくなります。

担当者の疲弊や離職につながることになりかねません。

以下のような、業務とプライベートの境界を守る機能が備わっているかは重要な判断基準です。

  • 営業時間に応じて自動で切り替わる時間外ガイダンス
  • 当番制による着信振り分け
  • 対応履歴の可視化

組織の拡大に応じて着信ルールを柔軟に変更できるか、権限管理が行えるかといった点も、長期運用には欠かせません。

単なる「便利な電話アプリ」ではなく、チームで使う業務インフラとして成立するかという視点で選びましょう。

【2026年最新】迷ったら「03plus」がおすすめ

選定基準をすべて満たし、起業家や小規模法人から圧倒的に選ばれているクラウドPBX(固定電話アプリ)が「03plus」です。

固定電話番号をスマホで運用しながら、コスト・信用・機動力のすべてを同時に手に入れられる環境を、最短で整えられます。

  • 従来の固定電から見直すだけで3年間で約7万円以上の固定費削減が見込める
  • 市外局番+厳格な本人確認で銀行・取引先にも通用
  • スマホ1台で会社の電話が完結

もし今、固定電話の維持に疑問を感じているなら、導入のタイミング。

コストだけを見ても、今のまま使い続ける理由はほとんどなく、携帯番号だけで事業を続けることに少しでも不安があるなら、なおさらです。
03plusなら、回線工事も機器購入も不要で、スマホの固定電話化が可能!

▼03plusの詳細はこちら

起業・開業で多い不安をQ&Aで解消

ここではスマホの固定電話化でよく聞く疑問をQ&Aで整理し、最短で遠回りしない番号選びを支援します。

法人口座や融資の段階でつまずかないように、確認しておきましょう。

Q1:クラウドPBX(固定電話アプリ)で、法人口座は作れますか?

結論、作れます。

現在のクラウドPBX(固定電話アプリ)は、eKYC(オンライン本人確認)と転送不要郵便による住所確認を組み合わせた厳格な本人確認を導入しているサービスが多い傾向です。

「実在する拠点と本人性」が担保されるため、銀行側も実体確認がしやすくなっています。

ただし、以下のように、銀行によって許容度に違いがある点には注意してください。

▼銀行ごとの審査傾向

銀行の種類 番号の許容度 備考
ネット銀行 ◎ 柔軟 携帯・050でも可のケースあり
地方銀行 △〜○ 市外局番があると有利
メガバンク 0AB-J(03/06など)を重視する傾向

融資やメガバンクとの取引も視野に入れるなら、市外局番(0AB-J)を取得できるクラウドPBXを選ぶのが、遠回りしない方法です。

Q2:名刺に携帯番号しか書いていないと、損をすることはありますか?

取引形態によっては、損をする可能性があります。

BtoBや融資・口座開設など「実体・継続性」を見られる場面において、固定電話番号は「実在会社なのか」「きちんとした会社なのか」の判断基準の1つになりやすいからです。

携帯番号だけだと、相手によっては「個人事業っぽい」「怪しい会社かも」と受け取られ、問い合わせ前に離脱されることもあります。

03や06といった固定電話番号を用意しておけば、携帯番号を安易に公開せずに済み、窓口を“会社として”一本化しやすくなります。

Q3:法人登記にスマホで使える固定電話番号を使っても大丈夫?

法的には問題ありません。

電話番号は登記事項ではないため、登記申請自体は代表者の携帯電話番号でも受理されます。

そのうえで実務面では、創業時に固定電話番号を用意しておくと、登記後の税務・労務関連書類や各種申請での記載、さらに将来番号を追加した際の変更手続きの手間を減らしやすくなります。

「あとから番号を整える」ほど、届出・登録情報の修正が積み上がりやすいのが落とし穴です。

最初に「長く使える連絡先」を決めておくと、運用コストが下がります。

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GoodLineは、導入のしやすさと料金システムのシンプルさが魅力のクラウドPBXとして知られています。 だからこそ、2025年時点で導入社数が6,500社以上にものぼっているのでしょう。 そこで

No.3

クラコール

8.2

クラコールは、手持ちのスマホで固定電話の番号での発着信ができるようにするクラウドPBXサー...

クラコールPBXとは、ビジネスに特化した高機能型のクラウド電話サービスです。 テレワークの普及に伴い「自宅でテレワークしながらスマホでオフィスの固定電話に対応したい!」という需要が

No.4

モバビジ

7.8

モバビジは、「コスパの高さ」と「優れた音声品質」が魅力のクラウドPBXとして、高い人気を誇...

テレワークや在宅ワークの普及に伴い、クラウドPBXを導入する企業が増えています。 その反面、IP電話ならではの音質に不満を感じている方も多いのではないでしょうか。 そこでおすすめし

No.5

MOT/PBX

MOT:PBX
7.7

1993年に創立した株式会社オフィス24は北海道から沖縄まで国内に数多く支店を設けています。...

MOT/PBX(IP-PBX)とは、スマホを内線化する次世代型ビジネスフォンです。 オフィス内で機器の設置工事を行うことで、社員のスマホから手持ちの市外局番つき固定電話番号を使って発着・着信

No.6

ナイセンクラウド

7.2

ナイセンクラウドは、スマホで固定電話の番号からの発着信ができるようにするサービスです。...

「スマホの内線化」や「クラウドPBX」というキーワードで検索すると、必ず上位に表示されるのが老舗の「ナイセンクラウド」です。 とは言え、他の類似サービスと何が違うのかご存知ない方も多

No.7

じむでん

7

「じむでん」は、小規模事業主を中心に導入実績1,200件以上、継続率96%を誇るIP電話サービス...

「じむでん」とは、スマホで市外局番付きの固定電話番号が使えるIP電話サービスです。 ビジネス向けの多機能型ではないないものの、市外局番付き固定電話番号の取得やスマホを使った外線電話

No.8

uniConnect

uniConnect
6.8

エス・アンド・アイ株式会社は1987年に創業し、法人向けのICT基盤の統合やコンタクトセンター...

uniConnectとは、uniConnect Cloud・プライベートクラウド・オンプレミスの3タイプから選べる、マルチキャリア対応のPBXシステムです。 なかでも、全サービスがクラウド環境で使える「uniCon

No.9

テレワープ(TelWarp)

6

テレワープ(TelWarp)とは、NTTのひかりユーザー向けに提供されている通信サービスで、手持ちのスマホから固定電話番号で発信・着信ができるようになるのが最大の特徴です。 今回は、テレワ