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固定電話で迷惑電話をブロック!着信拒否する方法5つと再犯対策に役立つ機能2つ

固定電話で迷惑電話をブロック!着信拒否する方法5つと再犯対策に役立つ機能2つ

こちらの都合に関係なく、一方的にかかってくる迷惑電話。中には、悪質なセール電話や振り込め詐欺といった犯罪に繋がるケースも珍しくありません。そこで今回は、固定電話に対する迷惑電話の対処法として最も効果的と言われている着信拒否について5種類、再犯防止に役立つ機能2種類についてご紹介します。

固定電話で着信拒否する方法3つ!

「必要な相手だけを選んで話したい!」という場合は、電話に出る前に発信者が確認できる留守番電話やナンバーディスプレイだけでも対処できるでしょう。しかし、いちいち確認するのが面倒なうえ、無言電話や非通知の迷惑電話に対する効果は限定的です。

その点、着信拒否なら迷惑電話がかかってくる度に着信音に悩まされることもありません。この段落では、非通知の対処法2つと番号通知ありの対処法1種類について個別にご紹介します。

ナンバーディスプレイに「ナンバーリクエスト」を追加する!

迷惑電話の着信を拒否する方法として最も代表的なのが、ナンバーディプレイとそのオプション機能であるナンバーリクエストの併用です。非通知に対して音声で対処する仕組みになっており、着信音も鳴りません。

  • ナンバーディスプレイ:着信番号を表示させる機能
  • ナンバーリクエスト:非通知に対し「番号を通知して下さい」とアナウンスする機能

ただし、NTTのナンバーリクエストで非通知の着信を拒否するには下記の条件を満たしていなければなりません。

▼利用条件

  • 回線の種類:ひかり電話/加入電話/加入電話・ライトプラン/INSネット64など
  • 組み合わせ:別途ナンバーディスプレイまたはナンバーアナウンスの契約が必須
  • 電話機:着信番号を表示させるディスプレイ付き

ナンバーディスプレイおよびナンバーリクエストに類似するサービスは、KDDIをはじめIP電話サービスを扱う各社でも提供されていますが、そのほとんどが有料となっています。ここでは、NTTの料金についてご紹介しますので参考にして下さい。

▼ナンバーディスプレイ+ナンバーリクエストの料金表(税別)

住宅用 事務用
ナンバーディスプレイ/月額料金 400円 1200円
ナンバーディスプレイ/工事費 2,000円/回線 2,000円/回線
ナンバーリクエスト/月額料金 200円 400円
ナンバーリクエスト/工事費 2,000円/回線 2,000円/回線
同時申し込み/工事費 3,000円/回線 3,000円/回線

「非通知拒否機能」つき固定電話機を使う!

月々のランニングコストを抑えるには、「非通知拒否機能」を含む迷惑電話対策機能が搭載されている固定電話を使用するのも効果的な手段です。手持ちの固定電話に非通知拒否機能が搭載されている場合、別途ナンバーディプレイの契約は必須となるものの、ナンバー・リクエストを契約しなくても同じ効果が得られます。

番号通知ありなら「迷惑電話おことわりサービス」!

番号通知ありの迷惑電話に対しておすすめなのが、「迷惑電話おことわりサービス」です。一度は拒否したい番号を登録する必要があるものの、設定後は自動的に相手の電話番号を述べたうえで「この電話はお受けできません」というメッセージが流れ、着信音も鳴りません。

▼料金の一例

  • NTTの迷惑電話おことわりサービス:工事費2,200円/月額料金220円~
  • KDDIの迷惑電話撃退サービス(auひかり電話):初期費用0円/月額料金700円

特に、同じ番号から繰り返しかかってくる迷惑電話に悩んでいるなら、試して損はありません。

警察や自治体のデータを基に着信拒否する方法2つ!

迷惑電話が侮れないのは、振り込め詐欺などの犯罪に繋がる可能性が高いからでしょう。事実、全国の警察や消費者センターといった公的機関では、犯人グループや悪質セールスなどで使用された番号を「迷惑電話番号データ」として収集し、毎日最新のデータが更新されているのです。

この公的機関が収集した迷惑電話番号データを活用するには、大きく分けて下記の2通りの方法があります。

  • 既存の電話機で活用する場合:外部ツールを設置する
  • 対応の電話機に交換する場合:チェッカー型/警告機能付録音機型/注意喚起型

ただし、どちらも別途ナンバーディスプレイの契約が必須となっています。

「迷惑電話フィルタ」の外部ツールを設置する!

自宅の固定電話はもちろん、個人事業主やSOHOなどで業務の妨げになるほど頻繁に迷惑電話がかかってくるなら、外部ツールを設置するのも有効な手段です。

たとえば、「トビラフォン」ならインターネット回線はもちろん電話回線だけでも使えるうえ、モジュラージャックをパチンとハメるだけの簡単設定。そのうえ番号通知あり・非通知を問わず対応でき、無音・電話中・アナウンスの3通りから着信拒否の方法が選べます。

ただし、外部ツール本体の購入費に加え年単位で利用料金が発生しますので、詳しくはトビラフォンの公式サイトでご確認ください。

「迷惑ブロックサービス」対応の電話機を購入する!

「本格的に迷惑電話を解決したい!」という方なら、
トビラシステムズ株式会社が提供している「迷惑ブロックサービス」
に申し込むのも一つの方法です。警察などの公的機関が収集した迷惑電話番号データと一致した相手からの着信を自動的に拒否してくれるうえ、呼び出し音も鳴りません。

▼利用条件

  • 電話会社:ナンバー・ディスプレイの契約
  • トビラシステムズ株式会社:迷惑ブロックサービスの契約
  • 電話機:Panasonic VE-GD67DLなど、サービス対応の機種

なお、迷惑ブロックサービス自体は無料ですが、1日1回データを更新する際に1分10円ほどの通話料金が発生しますので、月額310円ほどがナビダイヤル利用料として加算されます。

再犯対策に役立つ機能2つ!

着信拒否が迷惑電話の対処法として最も効果的なのは周知の事実です。とはいえ、より根本的に解決するには「相手が二度とかけてこないように仕向ける」のが理想的。そこでこの段落では、再犯対策に有効な機能について解説します。

「通話録音機能」で証拠を確保!

電話を使った犯罪が増えるにつれて、需要が高まっているのが通話録音機能つきの電話機です。確かに一昔前なら高額でしたが、2020年時点では15,000円程度で販売されています。

▼期待できる効果

  • 証拠の確保:犯罪行為に発展した場合、録音した通話内容が証拠として使える
  • 抑止効果:着信時に「この通話は録音されます」と通知することで再犯を防止する

なお、あらかじめ登録済みの電話番号は対象から除外されますので、友人を不快にさせたり取引先に敬遠されたりする心配はありません。

「着信お知らせメール」で着信番号をリモート確認!

「遠方に住む両親を迷惑電話から守りたい!」「サテライト支店が迷惑電話で営業妨害を受けている!」という場合は、着信番号をリモートで監視するのもおすすめ。直接的な再犯防止とは言えないものの、悪質セールスや詐欺といった犯罪の事後対処に役立つはずです。

たとえばフレッツ光には月額110円の「着信お知らせメール」というオプションがあり、固定電話に着信した電話番号が数分後に指定したPCやスマホへメールで届く仕組みになっています。

着信拒否機能が基本料金に含まれているサービス3選

着信拒否や通話録音機能といった方法は迷惑電話の対策として絶大な効果を発揮する反面、コスト負担がネックになっているのが難点。一方、スマホだけで固定電話番号が取得できるアプリやクラウドPBXの中には、最初から基本料金に着信拒否機能が含まれているタイプも珍しくありません。

03plus

  • 設定の種類:番号非通知拒否/拒否したい番号ごと
  • 着信拒否設定の番号数:最大100番号まで

ナイセンクラウド

  • 設定の種類:番号非通知拒否/拒否したい番号ごと
  • 対応の種類:切断/話中/アナウンス/呼び出し音

CITVPlus

  • 非通知着信の一括拒否:通知を促すアナウンス後に切断
  • 着信拒否設定番号からの着信:話し中の通信音
  • 着信拒否設定の番号数:最大10番号まで

なお、「非通知のワン切り対策!固定電話にかかってくる迷惑電話の対処法」にて、ナイセンクラウドの着信拒否機能について詳しく解説しております。

まとめ

一人暮らしの方や年配の方にとって、迷惑電話はストーカーや振り込め詐欺といった犯罪のシグナルとも言われています。また、オフィスにスタッフが常駐していない個人事業主にとっても深刻な営業妨害に繋がり兼ねないリスク要因です。迷惑電話が非通知なのか番号通知ありなのか、頻度や予算などに合わせて最適な対処法を選択しましょう。