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固定電話アプリなら転送電話のオプション料金も通話料金も無料!
転送電話はビジネスチャンスを逃さないために不可欠なツールですが、従来のサービスでは仕事用として不向きな面があるのも事実。
そこで注目されているのが、月額オプション料金も通話料金も無料で転送電話が使える固定電話アプリです。
今回は、固定電話からスマホに転送する4つの方法をご紹介したうえで、「従来の転送電話」と「固定電話アプリ」のどちらがビジネスに向いているのか、料金や機能について比較してみました。
目次
転送電話の設定方法5種類
転送電話は、「対象の範囲」や「タイミング」によって下記の5種類に分類されています。
▼転送電話の種類
- 無条件転送:すべての着信を転送する
- 無応答転送:応答できない時だけ転送する
- 圏外転送:電波が届かない、または電源が切れている時だけ転送する
- 通話中転送:通話中の着信を転送する
- 選択転送:着信した電話を選び、手元の端末で操作して転送する
完全無料の転送サービスはある?
結論から言うと、固定電話に着信した外線をスマホへ転送する場合、大前提として固定電話の回線利用料が発生するため、100%無料の転送サービスはありません。
▼転送電話の費用内訳
- 回線使用料/それに準ずる月額基本料金
- 月額オプション料金
- 転送時の通話料金
ただし、固定電話アプリ(クラウドPBX)なら、月額オプション料金・通話料金の両方が0円で転送電話の機能が使用できます。
一部無料あり!固定電話からスマホに転送する方法
固定電話からスマホへ転送する方法は、下記の4種類から選べます。
▼転送電話の選択肢
- 固定電話キャリアの転送サービス
- 携帯キャリアの無料通話
- 転送機能付き電話機
- 固定電話アプリ(クラウドPBX)
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固定電話キャリアの転送サービス
最もポピュラーなのは、固定電話の通信キャリアが提供しているオプションサービスに申し込む方法です。
なお、一口に転送サービスと言っても通信キャリアによって名称は異なっています。
何より、転送サービスを申し込むには回線使用料を支払う必要があるため、合計金額で比較すべきでしょう。
▼キャリア別のサービス名と料金(税込)
キャリア | 回線 | サービス名 | 月額オプション料 | 回線使用料 |
NTT | アナログ | ボイスワープ | 住宅用 550円 事務用 880円 |
住宅用 1,595円~1,870円 事務用 2,530円~3,025円 |
ISDN | INSボイスワープ | 住宅用 550円 事務用 880円 |
住宅用 3,058円~3,333円 事務用 3,883円~4,158円 |
|
ひかり | ひかりボイスワープ | 住宅用 550円 事務用 550円 |
住宅用 550円 事務用 550円 |
|
ソフトバンク | アナログ (おとくライン) |
多機能転送 | 住宅用 550円 事務用 880円 |
住宅用 1,634円~1,815円 事務用 2,255円~2,585円 |
ISDN (おとくライン) |
多機能転送 | 住宅用 550円 事務用 880円 |
住宅用 2,838円 事務用 3,718円 |
|
ひかり | 多機能転送 | 住宅用 550円 事務用 550円 |
住宅用 550円 事務用 550円 |
|
KDDI | アナログ (メタルプラス) |
着信転送 | 事務用 840円 | 事務用 2,415円~ |
ISDN (メタルプラス) |
着信転送 | 事務用 840円 | 事務用 3,549円~ | |
ひかり | 着信転送 | 住宅用 550円 事務用 550円 |
住宅用 550円 事務用 550円 |
ちなみに、KDDIが提供している直収電話(メタルプラス)は、2016年で個人向けが終了しており、現在はオフィス用のみになっています。
通話無料サービス
2つ目は、「固定電話キャリア」と「携帯キャリア」が一致している方だけが使用できる「通話無料サービス」です。
あらかじめ転送元の「固定電話番号」と転送先の「携帯電話番号」を指定しておくと、転送時の通話料金が無料になります。
キャリア | サービス名 | 固定電話回線 | 料金 | 対象 |
NTTドコモ | ・ファミリー割(家族間) ・ビジネス通話割引 |
・homeでんわ | 無料 | 個人 法人 |
ソフトバンク (おとくライン) |
・ホワイトコール24 | ・アナログ ・ISDN |
・アナログ 500円 ・ISDN 1,000円 |
法人 |
ソフトバンク | ・ホワイトコール24 | ・ソフトバンク(おうちのでんわ、ホワイト光電話、おとく光電話、BBフォン、ケーブルライン) ・TOKAIケーブルネットワーク(ひかりdeトーク) ・NURO光電話 |
無料 | 個人 |
KDDI | ・auまとめトーク | ・auおうち電話(auひかり/ケーブルプラス/au one net IP電話/J:COM PHONE/コミュファ) | 無料 | 個人 |
なお、NTTだけは携帯キャリアのみが窓口になっていますが、ソフトバンクとKDDIは固定電話キャリアからでも手続きは可能です。
転送機能付き電話機
3つ目の方法は、転送機能付き電話機を購入する方法です。
導入費用は高額ではありますが、パナソニックやシャープといった大手家電メーカーから販売されています。
固定電話アプリ(クラウドPBX)
4つ目の方法は、据え置きの電話機がなくてもスマホだけで申し込める固定電話アプリです。
固定電話アプリとは、インターネット回線を活用するクラウドPBXの一種で、登録済みの端末同士であれば「転送=無料の内線電話」として扱われるため、「通話料金」はもちろん「月額オプション料金」も発生しません。
さらに特筆すべきは、毎月支払う「基本料金」の安さでしょう。
従来のアナログやISDNは回線使用料金が大きな負担になりますが、固定電話アプリは月額基本料金が割安に設定されていますので、毎月支払うランニングコストを大幅に節約することが可能です。
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NTTが2024年からIP電話へ移行!ボイスワープはどうなる?
NTT東日本・西日本は、2023年12月31日をもってアナログ・ISDN回線を廃止し、翌年1月1日からIP網へ全面移行すると公式に発表しました。
ただし、契約者が行うべき「工事・手続き・手数料の支払」などはなく、固定電話をはじめほとんどの付随サービスはこれまで通り使えます。
ちなみに、ひかり電話とIP網とは別物ですから、回線使用料およびボイスワープの月額料金は今まで通りです。
一方、転送時の通話料金はひかり電話と同額まで安くなり、距離に関係なく全国一律になります。
詳しくは、下記の記事をご一読ください。
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従来の転送電話サービスの問題点
個人事業主や少数スタッフで運営している方にとって、ビジネスチャンスをタイミングが悪かったという理由だけで逃すのは大きな痛手。
たった1本の電話を受け損なっただけで相手に不信感を抱かせてしまった、絶好の好機をみすみす逃してしまったという失敗談も珍しくありません。
もちろん、従来の転送電話サービス(ボイスワープなど)を契約しておけば、外出中にかかってきた電話を手持ちのスマートフォンで受信できます。
しかし、プライベート用ならともかく、あくまでビジネスツールとして転送電話サービスを利用する場合は、完璧な対策とは言い切れません。
とくに、ビジネス上の大きなネックになっているのが、下記のような問題点です。
▼従来の転送電話サービスの問題点
- 着信側が転送時の通話料金を負担しなければならない
- 取次ぎができないので、迷惑電話でも転送されてしまう
- 1つの番号にしか転送できない
- 外出中だと、会社の代表番号から折り返せない
中でも、多くの利用者に不評なのが、転送時に発生する通話料金の高さでしょう。
そもそも、オフィスにかかってくる電話は、必ずしも顧客や取引先とは限りません。
たとえ興味のないセールス電話であろうと間違い電話であろうと、自分負担として通話料金が発生してしまうのです。
固定電話アプリで転送するメリット
結論から言うと、固定電話アプリなら従来の転送電話が抱えている問題点をすべて解決してくれます。
ここからは、従来の転送電話サービスと比較しながら、固定電話アプリで転送するメリットについて見ていきましょう。
▼固定電話アプリで転送するメリット
- 複数端末で同時に転送電話を受けられる
- スマートフォン同士やソフトフォンにも転送できる
- 別の担当者に直接取次ぎができる
- スマホから固定電話番号で折り返せる
- オプション料・通話料が無料
- 海外への転送通話も無料
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複数端末で同時に転送電話を受けられる
固定電話キャリアのオプションでは、1つの端末にしか転送できません。
その点、固定電話アプリは同時に複数端末へ転送できる仕組みになっており、数名のスタッフで同時に転送電話を受けることも可能です。
▼複数端末へ転送できるメリット
- 住所が異なる拠点で、同じ代表電話番号が使える
- 自宅でテレワーク中の複数スタッフが、手持ちのスマホで会社の代表電話に応対できる
- 1人にだけ転送電話が集中しないので、担当者の負担が軽減する
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スマートフォン同士・PCやタブレットへも転送できる
従来の転送電話サービスは「転送元=固定電話」が前提なので、ルートが下記の2種類に限定されています。
- 固定電話A→固定電話Bへ
- 固定電話→携帯電話へ
これに対し、固定電話アプリはスマホのみで契約できるため、据え置きの電話機は必要ありません。
- 転送元:固定電話/スマホ
- 転送先:固定電話/スマホ/PC/タブレット/複合機
つまり、固定電話アプリなら従来サービスのルートに加えて「スマホ同士」が可能になるのはもちろん、転送先の選択肢が格段に増えるのです。
別の担当者に直接取次ぎができる
従来の電話転送サービスは、転送元から転送先へダイレクトに転送されるため、人の手を介するように柔軟な取次ぎ作業ができません。
一方、固定電話アプリは受信した後、転送先の端末を選択できる仕組みになっています。
つまり、まるで同じオフィス内で○○課から××課へ内線をまわすように、池袋で在宅ワーク中のスタッフから港区で打ち合わせ中のスタッフが持っているスマホへ転送することもできるのです。
スマホから固定電話番号で折り返せる
スマホから市外局番付きの固定電話番号で折り返せるのも、固定電話アプリならではのメリットです。
とくにビジネス用として転送システムを導入する場合、携帯番号よりも会社の代表電話番号で折り返す方が、社会的な信頼度が高いのは明らかでしょう。
いつもスマホの電話番号で折り返していると、「レンタルオフィスかな?」「本当は実在しない会社かも…」と疑われ兼ねません。
オプション料金・通話料金が無料
料金の安さは、固定電話アプリの最大のメリットと言っても過言ではありません。
固定電話アプリのコスパの高さが実感できるよう、最もメジャーなNTTひかりボイスワープと比較してみました。
▼オプション料金と通話料金の比較(税込)
NTTひかりボイスワープ | 固定電話アプリの転送機能 | |
月額オプション料金 | 住宅用・事務用 550円 | 無料 |
固定電話→固定電話へ転送時の通話料金 | 8円/3分 | 無料 |
固定電話→スマホへ転送時の通話料金 | 16円~17.5円/1分 | 無料 |
とくに、固定電話からスマホへの通話料金は単価が高いため、従来の転送電話サービスでは使用する機会が多いほど、費用負担が高額になりがちでした。
その点、固定電話アプリなら月額オプション料金だけでなく、転送される端末の種類を問わず通話料金も無料です。
もちろん、セールス電話に対してムダな通話料金を支払う必要もありません。
海外への転送通話も条件つきで無料
固定電話アプリでは、転送時の通話料金が発生しません。
その理由は、そもそも固定電話アプリには「転送」という概念がないため、無料の内線扱いになるからです。
しかも、転送時に通話料金が無料になる範囲は国内だけでなく、国際通話も含まれています。
だからこそ、固定電話アプリは国外に支店を持つ企業や、海外出張が多い企業に選ばれているのでしょう。
ただし、下記の条件を満たしていない場合は、通常の国際通話料金が発生するため注意が必要です。
- 固定電話アプリで取得、または登録している固定電話番号を共有している端末同士
- Wi-Fiや4Gなど、インターネット回線が安定している
おすすめの固定電話アプリ2選!
最後に、おすすめの固定電話アプリを、法人向けと住宅向けに分けてご紹介します。
- 法人向け「03plus」
- 住宅向け「CITVPlus」
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法人向け「03plus」
ビジネス用としておすすめなのが、多機能タイプの固定電話アプリ「03plus」です。
転送電話が基本プランに含まれているのはもちろん、パーク保留や受付アプリといったビジネスシーンに役立つ機能が豊富に用意されています。
Web電話帳をクラウド上で共有できるのも、シェアを伸ばしている理由でしょう。
類似サービスの中では珍しく、導入前に使用感が試せる「0円スタートプラン」が提供されているのも嬉しいポイントです。
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住宅向け「CITVPlus」
住宅用としておすすめなのが、料金プランがシンプルで分かりやすい「CITVPlus」です。
ニーズの高い機能だけを備えることで、基本料金が業界TOPクラスの安さに設定されています。
1つの固定電話番号を最大5台の端末で共有できるので、一人暮らし世帯だけでなく家族用としてもおすすめです。
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まとめ
従来の転送電話サービスは便利なツールである反面、ビジネス用としては物足りなく感じている方も少なくありません。
起業へ向けて準備中の方をはじめ、働く場所と時間を選ばないノマドワーカー、すべての業務をワンオペで行うフリーランスやSOHOであれば、オプション料金も通話料金も無料で転送できる固定電話アプリを検討してみてはいかがでしょうか。