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固定電話の代わりに子供と連絡をとる方法8つ!
「固定電話がないと幼稚園の受験が不利になるのでは?」「小学校の連絡網に携帯番号を載せるのは非常識?」といった不安を抱えていませんか?
たしかに、固定電話を解約すればランニングコストを大幅に削減できますが、幼稚園や保育園への入園または小学校への入学を控えている子供を持つ親御さんとしては、安易に契約を解除しづらいのも事実。
そこで今回は、多くの親御さんが子供の入園・入学時に抱いている固定電話に関する疑問に回答したうえで、固定電話の代わりに留守番中の子供と連絡をとる方法をご紹介します。
入園・入学時の疑問!固定電話は必要なのか?
この章では、多くの親御さんが子供の入園・入学時に抱く「固定電話に関する疑問点」について解説していきます。
- 固定電話がないと幼稚園の受験に不利?
- 小学校の「連絡網」に固定電話は必要?
- 子供同士の連絡手段は?
- 留守番中の小学生にとって固定電話は危険?
なお、固定電話の必要性や解約リスクについては以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
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固定電話がないと幼稚園の受験に不利?
インターネットで幼稚園のお受験について情報を収集していると、たまに「固定電話がないと不利になる」という書き込みを目にすることがあります。
ですが、提出書類などに固定電話番号の記入が義務づけられているのは、ごく一部の有名幼稚園のみ。
ほとんどの幼稚園では、連絡先として「携帯の電話番号」を認めているのが実情です。
たしかに一昔前であれば、固定電話の信頼性が社会的に高く評価されていたため、幼稚園のお受験・クレジットカードの申請・口座開設など、さまざまなシーンで必須とされていました。
しかし、最近ではスマートフォン以外に通話用のデバイスを持っていない人も増えており、「固定電話番号を契約している親」=「社会的に信用できる親」という方程式が成り立たなくなっているのです。
幼稚園のお受験を予定されている方は、あらかじめ固定電話番号が必須なのかどうか問い合わせておきましょう。
小学校の「連絡網」に固定電話は必要?
結論から言うと、小学校の連絡網は携帯電話番号で通用します。
なかには連絡網に固定電話番号を載せている家庭が多数派な地域もありますが、スマホの番号を認めていない小学校はほぼ皆無と言って良いでしょう。
小学校からの緊急連絡をFAX送信するケースも、ほぼありません。
そもそも連絡網は次の人にまわさないと途切れてしまうため、最後の人までメッセージが伝わらないなどのトラブルが問題になっていました。
最近では連絡網そのものを廃止している小学校もあり、緊急連絡は保護者へ「一斉メール」を送信する、あるいはクラス別の「グループLINE」を活用している小学校も少なくありません。
共働き家庭が多い日本では固定電話を使った連絡網よりも、在宅していなくても緊急連絡が受け取れる仕組みの方が、保護者に好まれているのでしょう。
子供同士の連絡手段は?
中学年(3年生・4年生)や高学年(5年生・6年生)にもなると、次第に子供同士で連絡を取り合うようになってきます。
だからと言って、子供同士の連絡手段を固定電話に限定する必要はありません。
中学年であれば、必要な時だけ許可制で母親のスマホやタブレットを貸している家庭が多いようです。
小学校の授業でタブレットが使われるようになった近年では、子供同士の連絡手段としてLINEの使用を認めている家庭も珍しくありません。
一方、高学年になると増えてくるのがキッズ携帯の保有率です。
ただし、防犯的観点から子供の通話相手が把握できるよう、発信できる番号を限定しておくなどの安全策を講じておきましょう。
留守番中の小学生にとって固定電話は危険?
自宅で小学生が1人で留守番していると、親として心配になるのが「いたずら電話」や「セールス電話」による悪影響です。
固定電話は詐欺グループに狙われやすく、巧みな誘導尋問で「親の帰宅時間」や「家族構成」を子供から聞き出す手口も使われています。
これらの状況を鑑みると、固定電話は留守番中の小学生にとって安全な通信手段とは言い切れません。
固定電話の代わりに留守番中の子供と連絡をとる方法
母親や父親が留守番中の子供と連絡をとる際、固定電話の代わりになる通信手段として以下の8種類が挙げられます。
- 「クラウドPBX」ならスマホで固定電話番号が取得できる
- 「メッセージアプリ」で古いスマホを再利用
- 「Amazonエコー」なら呼びかけ機能が使える
- 「ベビーモニター」で子供の様子をチェック
- 「双方向の子供GPS」なら小学校に持ち込める
- 「キッズ携帯」でネットトラブルを回避
- 「キッズスマホ」なら便利機能がいっぱい
- 「キッズスマートウォッチ」なら見守りに便利
ここからは、上記の項目について個別に解説していきます。
「クラウドPBX」ならスマホで固定電話番号が取得できる
クラウドPBXとは、スマホさえあれば市外局番つきの固定電話番号が取得できる通信サービスです。
固定電話アプリとも呼ばれているクラウドPBXには以下のようなメリットがあり、自宅にWi-Fi環境さえ整っていれば留守番中の子供と無料で連絡を取り合うことができます。
▼クラウドPBXのメリット
- スマホ、タブレット、PCなど使える端末の種類が豊富
- 古いスマホを固定電話の子機として使える
- 外出中でもスマホから固定電話番号を使って発着信できる
- 1つの固定電話番号を、複数のデバイスで共有できる
- 登録している端末同士の通話は、屋内・屋外を問わず無料の内線扱いになる
- 固定電話より導入費、月額料金、通話料金のすべてが割安
▼クラウドPBXのデメリット
- 月額料金(980円~)が発生する
- 「119」や「110」など、発信できない電話番号がある
- サービスによっては対応していないエリアもある
なお、クラウドPBXの詳細やおすすめのアプリについては以下の記事を参照してください。
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「メッセージアプリ」で古いスマホを再利用
2つ目の方法はメールアドレスだけで登録できる、「Skype(スカイプ)」や「Slack(スラック)」などのメッセージアプリです。
使わなくなった古いSIMなしスマホやタブレットをWi-Fiに繋げれば、留守番中の子供とメッセージのやり取りが可能になるのはもちろん、通話することもできます。
▼メッセージアプリのメリット
- ネット回線の料金だけでOK
- 通話料金が無料
- 通話とメッセージの両方が使える
▼メッセージアプリのデメリット
- ネット回線の契約とWi-Fi完備が必須
- 子供がスマホやタブレット遊びを覚えてしまう
なお「LINE」を使うにはアカウント登録用の電話番号が必要です。
電話番号を持っていない場合は、有料の通話SIMを契約するよりもLINE以外のメッセージアプリを選択した方がよいでしょう。
「Amazon Echo」なら呼びかけ機能が使える
3つ目の連絡手段は、スマートスピーカーの一種である「Amazon Echo」の通話機能を活用する方法です。
Amazon Echo(アマゾンエコー)にはアレクサアプリが搭載されており、Wi-Fi環境下でなら自宅に居る子供と「音声通話」または「ビデオ通話」が可能になります。
▼Amazonエコーのメリット
- Wi-Fi環境下なら無料で通話できる
- 呼びかけ機能が使える
- 家電操作や本の読み上げなど、別の用途にも使える
▼Amazonエコーのデメリット
- 本体(5,000円~30,000円ほど)を購入する必要がある
- インターネット回線を契約していなければ使えない
- 固定電話とは通話できない
- 初期設定が面倒
「ベビーモニター」で子供の様子をチェック
固定電話の代わりとして使うなら、「双方向での音声会話が可能なベビーモニター」もおすすめです。
ベビーモニターの本来の用途は、赤ちゃんやペットの様子を外出先でモニタリングすることですが、留守番中の子供との連絡手段としても使えます。
▼ベビーモニターのメリット
- 会話だけでなく、どのように過ごしているかも確認できる
- ペットモニターとしても使える
- 防犯対策にもなる
▼ベビーモニターのデメリット
- 本体(5,000円ほど)を購入する必要がある
- インターネット回線の契約とWi-Fiが必須
- 設置場所に子供が居なければ意味がない
- 監視されるのを嫌がる子供もいる
「双方向の子供GPS」なら小学校に持ち込める
5つ目の連絡手段としてご紹介するのは、「双方向タイプの子供GPS」です。
通話はできないものの、子供が外出中でもメッセージ機能でやり取りすることができます。
ただし、双方向タイプの子供GPSのすべてが自由にボイスメッセージを送受信できる訳ではありません。
なかには定型文として設定した1種類のメッセージしか送受信できない機種もあるため、注意が必要です。
▼双方向の子供GPSのメリット
- 小学校に持ち込める
- GPSで位置情報をリアルタイムで把握できる
- 充電が長持ちする
- 余計な機能がなくて安心
▼双方向の子供GPSのデメリット
- 本体(5,000円~20,000円ほど)を購入する必要がある
- ボイスメッセージの月額料金(748円~)が発生する
- 通話ができない
- 置き忘れや紛失のリスクがある
- 子供が持ち歩いてくれないと意味がない
「キッズ携帯」でネットトラブルを回避
固定電話の代わりとなる6つ目の連絡手段は、小学校低学年でも安心して持たせることができる「キッズ携帯」です。
キッズ携帯で使える機能は基本的に「通話」と「メッセージ」のみに限定されているため、キッズスマホのようにネットトラブルを心配する必要はありません。
▼キッズ携帯のメリット
- 家族間の通話が無料
- 屋外での連絡手段になる
- 防犯ブザー機能が付いている
- GPS付なら位置検索が可能で、見守り目的に使える
- 余計な機能がない分、ネットトラブルなどの心配がない
▼キッズ携帯のデメリット
- 本体(12,000円~22,000円ほど)を購入する必要がある
- 月額料金(550円~)が発生する
- 位置確認に別途料金がかかる
- すべての機能を使うには、親と同じ大手キャリアで契約する必要がある
- 置き忘れや紛失の可能性がある
- ほとんどの小学校では持ち込み禁止、または条件を設けている
「キッズスマホ」なら便利機能がいっぱい
便利機能が搭載されている「キッズスマホ」は、小学校高学年の子供と連絡をとる手段としておすすめです。
大人用のスマホとは違いインターネットの閲覧制限がかけられるうえ、防犯ブザーなど子供の安全対策にも役立ちます。
▼キッズスマホのメリット
- 家族間通話が無料になるプランもある
- 屋外での連絡手段になる
- アプリのインストールなど、自由度が高い
- ネットの閲覧制限がかけられる
- 防犯ブザー付きの機種もある
▼キッズスマホのデメリット
- 本体(10,000円~20,000円ほど)を購入する必要がある
- 月額料金(1,100円~)が発生する
- 置き忘れや紛失の可能性がある
- スマホ依存やネットトラブルのリスクがある
- ほとんどの小学校では持ち込み禁止、または条件を設けている
「キッズスマートウォッチ」なら見守りに便利
身に着けるタイプの「キッズスマートウォッチ」も、固定電話の代わりに子供と連絡をとるツールとして、多くの保護者に選ばれています。
とくに子供が習い事や塾に通っている場合は、GPS機能で位置情報が取得できるタイプのキッズスマートウォッチがおすすめです。
子供との連絡手段としてはもちろん、見守り端末として役立ちます。
▼キッズスマートウォッチのメリット
- 月額料金(198円~)がリーズナブル
- IP電話やビデオ通話が無料
- GPS機能で見守りに使える
- 身に着けるので、置き忘れる心配がない
- 遊ぶときに邪魔にならない
▼キッズスマートウォッチのデメリット
- 本体(5,000円~23,000円ほど)を購入する必要がある
- SIMカード(初期手数料3,300円ほど)の契約が必要
- データSIM(月額198円~)または通話SIM(月額290円~)が必要
- 充電が長持ちしない
- イヤホンを付けないと通話が漏れる
- ほとんどの小学校では持ち込み禁止、または条件を設けている
まとめ
自宅で留守番中の子供と連絡をとる手段は、固定電話だけではありません。
むしろ最近では子供が外出中でも連絡がとれる通信デバイスが普及しており、多くの保護者が活用しています。
ただし、連絡先(子供が居る場所)が自宅なのか外出先なのか、他の用途と併用するかどうかによって最適な選択肢は違ってきます。
固定電話の代わりに子供と連絡をとる手段を探している方は、ぜひこの記事でご紹介した8つの方法を参考にしてください。
なお、留守番中の子供との連絡手段は古いスマホ+メッセージアプリで通話料金を無料にし、別途クラウドPBXを契約することで、アナログ回線より安い料金で市外局番つきの固定電話番号を保有することができます。
まずは、市街局番つきの固定電話番号を残すべきか、解約しても困らないかどうかを判断するのが先決です。