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「050番号=迷惑電話」って本当?総務省が本人確認の義務づけを決定!
見覚えのない「050番号」から電話がかかってくると、思わず「迷惑電話だろう」と疑ってしまう人も多いようです。
たしかに050から始まる電話番号は、迷惑電話や犯罪行為に使われやすいことで知られていますが、総務省が契約時に「本人確認の義務づけ」を決定したため、今では大手企業や行政で利用されているケースも珍しくありません。
そこで今回は、050番号の正体を明らかにしたうえで、なぜ迷惑電話だと思われがちなのか、かかってきた時の対処法などについて解説していきます。
おすすめの050アプリについてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
050番号は迷惑電話?
結論から言うと、すべての050番号が迷惑電話とは限りません。
たしかに、簡単に取得できる050番号からの着信は、ただの迷惑電話だと思われがちです。
まして知らない050番号なら、セールスや詐欺を連想し、警戒する方も多いでしょう。
しかし、050番号には「挿入のしやすさ」や「料金の安さ」など、多くのメリットがあるのも事実です。
実際、近年では050から始まるIP電話番号をビジネスで活用している法人が増えているため、「050番号=迷惑電話」と断定することはできません。
とくに、総務省が050番号発行時に本人確認を義務付ける方針を決定したと発表した2023年6月以降は、上場している大手法人でも導入されるようになりました。
施行が予定されている2024年4月以降は、050番号が迷惑電話として使用される機会が激減すると予想されています。
そもそも050番号とは?
通称「050番号」とは、個人・法人問わず2002年頃から使用されるようになったIP電話の一種で、050から始まる11桁の電話番号のことです。
IP電話は、インターネット回線を介して音声やデータを伝達する仕組みになっています。
言い換えれば、050IP電話はインターネット回線さえ繋がっていれば、スマホからでも番号を契約・取得・使用することができるのです。
また、有線網を介している従来の固定電話は、市外局番から相手がどこから発信しているのかが一目で分かります。
0120などのフリーダイヤルであれば、ほとんどの方が「法人」もしくは「公的機関」からの電話だと推察できるでしょう。
これに対し、市街局番なしの050IP電話番号は地域や都道府県に縛られないため、誰が全国のどこから発信しているのかを番号だけで見分けることはできません。
▼050番号の特徴
- スマホでも契約できるIP電話の一種
- インターネット回線を介して音声やデータを伝達している
- どこから発信しているのか、番号から判断できない
なお、050番号については以下の記事でも詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
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「050番号は怪しい」と言われる理由
「050番号は怪しい」と言われる理由として、以下の3点が挙げられます。
- セールスなど迷惑電話に使われやすい
- 詐欺などの犯罪行為に使われやすい
- 他の電話番号よりも認知度が低い
ここからは、上記3つの理由について個別に解説していきます。
セールスなど迷惑電話に使われやすい
050番号に怪しいイメージを抱いている人が多い1つめの理由は、セールスをはじめとする迷惑電話に使われやすいからです。
たしかに、050番号は従来のアナログ電話よりも以下の4点において優れています。
▼アナログ電話より050番号が優れている点
- 導入費・月額基本料金・通話料金のすべてにおいて、コストが安い
- 配線工事が不要
- 導入・廃止がスピーディー
何より、「発信場所が特定されにくい」という050IP電話ならではの特徴は、セールス目的の企業にとって都合が良いのでしょう。
詐欺などの犯罪行為に使われやすい
なぜ050番号は多くの人に警戒されていますのか、その2つ目の理由は詐欺などの犯罪行為に使われやすいからです。
事実、2022年1月13に公開された読売新聞オンライン「050電話悪用 詐欺被害防ぐ仕組みが必要だ」では、2021年の上半期において詐欺に使われた電話番号の約25%が050番号だったと警鐘を鳴らしています。
050番号を悪用した詐欺事件は数年前から目立ち始め、昨年上半期は、詐欺に使われた電話番号の約25%を占めた。
振り込め詐欺などでは以前、利用者の特定が難しいプリペイドやレンタルの携帯電話が多く使われていた。その後、携帯電話不正利用防止法で本人確認が義務化されると、固定電話や050番号が使われるようになったという。
050番号は、ネット上の画面にクレジットカード番号などを入力するだけで取得することもできる。本人確認が十分でない点が詐欺に使われる一因だろう。
このような犯罪行為に050番号が利用される傾向が強いのは、契約時の本人確認がアナログ回線よりも簡略化されていることが要因でした。
ただし詳しくは後述しますが、以前は匿名でも取得できた050番号ですが、2024年4月からは本人確認が義務づけられています。
他の電話番号よりも認知度が低い
「050番号=怪しい番号」というイメージが定着している3つ目の理由は、認知度の低さです。
市外局番から始まる「0AB-J型」の固定電話番号、あるいは「080」「090」から始まる携帯番号であれば、たとえお年寄りでも一目で何の電話番号か識別することができるでしょう。
これらに比べると、050番号が使用され始めたのは2002年頃ですから、全国的にみて認知度が高いとは言えません。
とくに「050番号=インターネットで繋がるIP電話」と認識していないお年寄りにとっては、「迷惑電話」と判断する基準になっているようです。
総務省令改正で050番号を導入する企業が増加
なぜ大手企業をはじめとする多くの法人が、迷惑電話と思われがちな050番号を活用しているのでしょうか。
その背景には、総務省が2023年6月に発表した「050番号を取得する際は本人確認を義務づける」、という以下の方針決定が影響しています。
2.法の対象について
2-1 どのような事業者に本人確認が必要になるのですか。
携帯電話不正利用防止法では、「携帯音声通信事業者(媒介業者等を含む)」及び「貸与業者」が法の対象となります。「携帯音声通信事業者」とは「電気通信事業法第二条第五号に規定する電気通信事業者のうち携帯音声通信役務を提供するもの」をいい、MNOやMVNOをいいます。
また、令和5年8月の総務省令改正により、新たにいわゆる「050アプリ電話」を提供する電気通信事業者についても、法の対象として追加されました(令和6年4月施行予定)。
上記の方針決定により、今後は法人・個人を問わず以下のスケジュールに沿って050番号取得時の本人確認が義務づけられるようになり、迷惑電話や犯罪行為に使用されるリスクが低下する見込みです。
- 2023年6月(令和5年):050IP電話の取得に際し、本人確認を義務づける方針を決定
- 2023年8月(令和5年):総務省令改正
- 2024年4月(令和6年):施行予定
なお、法人が050電話を使用する是非については、以下の記事でも詳しく解説しております。
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知らない050番号から電話がかかってきた時の対処法
怪しいイメージがある050番号に対し、「出ない!」「無視一択!」と決めている方も多いでしょう。
しかし、今では多くの法人が050番号をビジネス利用している現状を踏まえると、受信しなかったばかりに重要な情報を聞き逃してしまうリスクも否めません。
とくに、何度も同じ050番号から電話がかかってきた場合は、「大切なお知らせかも?」と疑ってみるべきでしょう。
そこでここからは、知らない050番号から電話がかかってきた時の対処法として、以下3つの方法をご紹介していきます。
- 「検索エンジン」や「電話番号検索サイト」発信元を調べる
- 「非通知」で折り返して発信元を確認する
- 「電話帳へ登録」または「着信拒否設定」
ちなみに、非通知のワン切り対策については、以下の記事で詳しく解説しておりますので、併せて参考にしてください。
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「検索エンジン」や「電話番号検索サイト」発信元を調べる
見覚えのない050番号から電話がかかってきた場合、まずは迷惑電話かどうか判断するために、「誰が発信しているのか」を確かめましょう。
050番号の発信元を調べるには、大きく分けて以下2種類の方法があります。
▼050番号の発信元を調べる方法
- GoogleやYahoo!JAPANなどの検索サイト
- 電話番号検索サイト
大手の法人や公的機関では、発信用として使用している電話番号が公開されており、その中に050番号も含まれているのが一般的です。
一方、小規が小さい法人や個人の場合は、大手検索サイトでヒットしないケースも見受けられるため、以下のような電話番号検索サイトを活用してみましょう。
▼電話番号検索サイトの一例
100%ではないものの、少なくとも法人であればかなりの確率で050番号の発信元を突き止めることが可能です。
「非通知」で折り返して発信元を確認する
前述した方法で検索しても発信元が分からない場合は、迷惑電話の可能性が高いと判断できます。
場合によっては詐欺などの犯罪に巻き込まれるリスクもあるため、相手が分からないまま折り返すのは危険です。
どうしても発信者を確かめたい時は、相手の電話番号の前に「184」を付けて「非通知」で折り返しましょう。
「電話帳へ登録」または「着信拒否設定」
発信元が判明した050番号は、着信する度に相手の名前がディスプレイに表示されるよう、固定電話またはスマホの電話帳に登録しておきましょう。
次にかかってきた時に、出るべき電話かどうかを一目で判断できるようになります。
一方、セールスなどの迷惑電話と判明した050番号は、次回から通知されないように「着信拒否の設定」を済ませておきましょう。
なお、固定電話の着信拒否設定については、以下の記事で詳しく解説しております。
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050番号が取得できるサービス・アプリ2選!
050番号が取得できる通信サービスは、通称「050アプリ」や「IP電話アプリ」とも呼ばれています。
なかでも、品質・機能・コストのすべてにおいて高いユーザー満足度を誇っているのが、クラウドPBX(固定電話アプリ)タイプの050アプリです。
この章では、スマホだけで050番号が取得できるクラウドPBXタイプの050アプリを、「法人向け」と「個人向け」に分けてご紹介していきます。
- 法人向け050アプリなら「03plus」がおすすめ
- 個人向け050アプリなら「CITVPlus」がおすすめ
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法人向け050アプリなら「03plus」がおすすめ
法人向けの050アプリとしておすすめなのは、市外局番つきの固定電話番号も取得できる「03plus」です。
050番号は多くの企業が導入していますが、社会的信用度が問われる法人にとって迷惑電話だと誤解されるリスクは避けたいもの。
その点、「03plus」なら用途に合わせて「050番号」と「市街局番つきの固定電話番号」を使い分けることができます。
- 050番号:お客様からのお問い合わせ用や、大々的に宣伝している期間限定のキャンペーン用など
- 市街局番つきの固定電話番号:会社の代表番号や、各部署の直通電話など
「050番号」と「市街局番つきの固定電話番号」共に、スマホから発着信できるのも多くの法人に選ばれている理由でしょう。
また、法人にとっての迷惑電話は、営業妨害に繋がる厄介な存在です。
「03plus」には着信拒否機能が備わっているため、たとえ050番号を一般公開しても迷惑電話の被害を最小限に抑えることができます。
なお、「03plus」で使える機能や料金については、以下の記事を参照してください。
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個人向け050アプリなら「CITVPlus」がおすすめ
個人向けの050アプリとしておすすめなのは、月額980円という業界最安値で050番号や市外局番つき固定電話番号が取得できる「CITVPlus」です。
本人確認の確実性を高めるために、「所在地確認ハガキの受け取り」をクリアしてから発着信が可能になる仕組みを導入しているため、安全性・信頼性においても申し分ありません。
迷惑電話や犯罪行為に利用されがちな050番号だからこそ、身元の確認を重視しているのでしょう。
もちろん、着信拒否設定の機能も装備されていますので、迷惑電話に悩まされる心配もありません。
なお、「CITVPlus」については以下の記事で詳しく解説しております。
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まとめ
050から始まるIP電話は、勧誘やセールスといった迷惑電話、あるいはオレオレ詐欺などの犯罪行為に使われやすいことで知られています。
にもかかわらず、すでに2022年1月の時点で約900万の050番号が利用されているのは、導入のしやすさやコストの安さなどが要因になっているのでしょう。
050番号の迷惑電話に悩まされている方やIP電話の導入を検討されている方は、ぜひ本記事でご紹介した情報をお役立てください。