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フリーランスにビジネス専用の電話番号は必要?新規番号を取得する方法4選!

事務仕事から営業まで、1人で何役もこなしているフリーランスにとって、ビジネス専用の電話番号は仕事の7道具と言っても過言ではありません。

今回は、フリーランス(個人事業主)に仕事専用の電話番号が必要な理由を踏まえたうえで、新規で取得する手順や具体的な方法について解説していきます。

取得できる電話番号の選択肢についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

フリーランス(個人事業主)に仕事専用の電話番号が必要な理由

フリーランス(個人事業主)の中には、自宅の固定電話やプライベート用の携帯電話を仕事用として併用している人も少なくありません。

しかし、以下の理由からフリーランス(個人事業主)だからこそ「仕事専用の電話番号」が必要と言われています。

  • プライベートと区別できる
  • 取引き先にプロ(法人)として認識してもらえる
  • 社会的信用度が担保できる

とくにフリーランスにとっては取引き先にプロとして認識して貰えるか、社会的信用を得られるか、この2点は切実な問題です。

プライベート用とビジネス用の電話番号をきっちりと区別することで、一定の信頼を得ることができます。

仕事用の電話番号を取得する手順

仕事用の電話番号を取得する手順は、以下の2ステップが基本です。

  • ステップ1:電話番号の種類を決める
  • ステップ2:電話番号を取得する方法(サービス)を決める

順番に解説していきます。

ステップ1:電話番号の種類を決める

ビジネス専用として新規で電話番号を設けると決めたら、最初に取得する電話番号の種類を選ぶ必要があります。

なぜなら、新たに入手する電話番号のタイプによって取得する方法、つまり申し込むべきサービスが異なるからです。

  • 固定電話番号:東京03や大阪06など市外局番がつく番号
  • IP電話番号:050から始まる番号
  • 携帯電話番号:090や080から始まる番号

今後の働き方にあわせて取得する電話番号を選定しておきましょう。

ステップ2:電話番号を取得する方法(サービス)を決める

取得する電話番号の種類を決めたら、次に申し込むサービスを決定します。

市外局番付きの固定電話番号を取得するならNTT東日本・西日本やクラウドPBX、050番号ならIP電話アプリなどの選択肢があります。

サービスによって取得できる電話番号の種類はもちろん、利用できるオプションサービスにも違いがあるため、あらかじめ使いたい機能をリストアップしておきましょう。

仕事用として使える電話番号の種類

前章で解説した通り、フリーランスが仕事用の電話番号を取得する最初のステップは、電話番号の種類を選択することです。

そこでこの章では、以下4種類の電話番号それぞれについて、使用するメリット・デメリットをご紹介していきます。

  • フリーダイヤル番号(0120、0800)
  • 携帯電話番号(070、080、090)
  • IP電話番号(050)
  • 固定電話番号(市外局番)

フリーダイヤル番号(0120、0800)

たしかに、0120や0800から始まるフリーダイヤル番号も選択肢に含まれますが、どちらかというと大手企業向きなため、フリーランスにとって最適とは言えません。

フリーダイヤル番号は「お問い合わせ窓口」など特定の連絡先として設けるのが一般的で、大手企業でも別途オフィスの代表番号を設けています。

フリーランスがビジネス専用として最初に取得する電話番号は、他の選択肢から選んだ方がよいでしょう。

携帯電話番号(070、080、090)

業務・営業・事務のすべてをワンオペでこなすフリーランスにとって、「070」「080」「090」から始まる携帯電話番号は、非常に利便性が高く使い勝手の良い存在です。

具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。

▼携帯電話番号のメリット

  • 携帯電話ショップが非常に多く、契約手続きが対面でスムーズに行える
  • 最短数時間で新規の電話番号が取得できるので、待ち時間が短い
  • 煩わしい外線工事や内線工事が不要
  • 外出先など場所を選ばず発信・受信ができるため、利便性が高い

とくに利便性の高さは携帯電話番号の最大の強みであり、フリーランスに限らずノマドワーカーにも適しています。

その一方で、携帯電話番号には以下のようなデメリットがあることも理解しておきましょう。

▼携帯電話番号のデメリット

  • 市外局番付きの固定電話番号と比べると、社会的信頼度が低い
  • フリーダイヤルなど、特定の番号に発信制限を設けている場合もある
  • 機種代が高額になりがち
  • 通話料金が割高

IP電話番号(050)

IP電話番号とは電話線ではなく、インターネット回線を介して発信・着信を行う番号を指します。

従来のアナログ回線のように設備の維持管理費が大幅に削減できる分、コストパフォーマンスに優れているのが最大の強みです

IP電話番号は大半が050から始まるため「050IP電話」とも呼ばれており、具体的には以下のようなメリットがあります。

▼050IP電話番号のメリット

  • 固定電話番号と比べて、初期費用や月額固定費が安い
  • 固定電話や携帯電話に比べて、通話料金が割安
  • オフィスを移転しても、電話番号を変更する必要がない

とくにフリーランスの方は自宅をオフィスとして使用している人が多く、市外局番付きの固定電話番号を取得した場合は県外に引っ越す度に電話番号を変更しなければならず、名刺も印刷し直さなければなりません。

その点、050IP電話番号なら日本全国どこへ引っ越しても、手持ちの電話番号をそのまま使い続けることができるのです。

もちろん、名刺や請求書・領収書、契約書を印刷し直す必要もありません。

これに対し、050IP電話番号には以下のような深刻なデメリットも存在します。

▼050IP電話番号のデメリット

  • 住所と紐付いていないので、ビジネス用の電話番号としては信頼性に欠ける
  • インターネット環境が不安定になると、通話品質が低下する

プライベート用ならともかく、通話する相手が取引き先や顧客が大半を占めるフリーランスにとって、どちらのデメリットも看過できません。

クレーム対応や高額契約の交渉中にインターネットが不安定になり、通話が途切れたり聞き取りづらくなってしまったりしたら、取り返しがつかないのです。

固定電話番号(市外局番)

ビジネス専用として新規で電話番号を取得する際、ほとんどの人が市外局番付きの固定電話番号を連想するでしょう。

なぜなら、市外局番付きの固定電話番号には他の電話番号にはない固有のメリットがあるからです。

詳しくは、以下の次の章で後述します。

フリーランス(個人事業主)が固定電話番号を取得するメリット

結論から言うと、フリーランス(個人事業主)が固定電話番号を取得する際、もっともおすすめなのが市外局番付きの固定電話番号です。

ここでは、代表的な3つのメリットについて解説していきます。

  • 社会的な信頼度が上がる
  • 開業時に銀行からの融資が受けやすい
  • 携帯番号よりも高確率で折り返してもらえる

社会的な信頼度が上がる

フリーランスが市外局番付きの固定電話番号をビジネス専用として取得する場合、もっとも大きなメリットと言えるのが社会的信頼度の向上です。

とくに大手企業や地方自治体と取引きをする際は、正当な事業者からの電話だと認識してもらいやすくなる分、良好な印象を与えることができます。

実際、初手から携帯電話番号や050IP電話番号で発信すると、営業電話や詐欺まがいの電話かもしれないと警戒されるケースが多いものです。

もちろん、交渉を重ねて良好な関係性が築けている場合は、携帯電話番号や050IP電話番号からかけても大きな問題にはならないでしょう。

しかし、何事も最初が肝心と言われる通り一目で住所と紐付いている、つまりオフィスを構えている事業主だと認識してもらうには、市外局番付きの固定電話番号が一番です。

開業時に銀行からの融資が受けやすい

意外と知られていないのが、開業時に銀行からの融資が受けやすいこと。

ほとんどの金融機関は、融資の申請に固定電話番号を記入する覧が設けられています。

なぜなら、「固定電話の取得者=一定の信頼をおける人物」と判断する風潮が根付いているからです。

住所と紐付いている市外局番付きの固定電話番号は、信頼性を高める代表的な要素として扱われており、他の電話番号とは一線を画しています。

携帯番号よりも高確率で押し返してもらえる

フリーランスが市外局番付きの固定電話番号を取得する3つめのメリットは、高確率で折り返して貰えることです。

見慣れない携帯電話や050IP電話の場合、迷惑電話かもしれないと怪しまれ、受信すらされないケースも珍しくありません。

まして留守番電話を残しておらず、着信履歴のみの場合はなおさらでしょう。

その点、市外局番付きの固定電話番号なら、たとえ登録していなくても一定の信頼がおけるため、かなりの高確率で折り返して貰えるのです。

市外局番付きの固定電話番号を取得する方法4選!

市外局番付きの固定電話番号を取得する主な方法は、以下の4つです。

  • NTTのIP網電話(旧アナログ)
  • 直収電話
  • 光電話
  • クラウドPBX

それぞれどのような特徴があるのか、順番に見ていきましょう。

NTTのIP網電話(旧アナログ)

市外局番付きの固定電話番号を取得するなら、NTTのIP網電話に申し込むのがもっとも代表的な方法です。

まず大前提として、NTT東西は2024年1月1日付けで従来のアナログ回線を廃止し、全面的にIP網へ切り替えると発表しています。

つまり、これまで加入権を必要としていたNTT東西の固定電話番号は、すべてIP電話へと自動的に切り替わるのです。

ただし、加入権が不要になったとは言え新規で申し込む際は工事費が発生するため、一定の初期費用を支払う必要があることを覚えておきましょう。

ちなみに、通話料金はNTTの「ひかり電話」と同等になったのでかなり節約することができ、別途インターネットを契約する必要もありません。

直収電話

直収電話とは、NTTが敷設したアナログ回線の電話網を借り受けて、他社がサービスを提供している有線電話のことです。

ソフトバンクの「おとくライン」などが、これにあたります。

ただし、前述した通りNTTが全面的にアナログ回線からIP網へ移行中なため、通信会社が提供していた直収電話も無くなる見通しです。

事実、ソフトバンクの「おとくライン」は2026年3月31日付けで新規申し込みを打ち切ると発表されています。

したがって、フリーランスが新規でビジネス用の電話番号を取得するなら、直収電話は候補から除外するのが妥当です。

光電話

各種「光電話」でも、市外局番付きの固定電話番号を取得することが可能です。

通話料金も従来のアナログ回線に比べて確約になっており、通話品質も一定レベルを保つことができます。

すでに光回線でインターネットを利用している場合は、電話のオプションを追加するだけなので手間もかかりません。

ただし、当然ながら別途「光回線のインターネット契約」が必要なうえ、法人として申し込む場合は住宅用よりも月額基本料金などが割高なのが難点。

また、ケーブルテレビや携帯電話会社が提供しているコンセントを指すだけで使えるインターネットを契約中の場合は、まるごと契約を見直さなければならないケースもあります。

クラウドPBX

結論から言うと、市外局番付きの固定電話番号を取得するもっともおすすめの方法は、クラウドPBXです。

その理由は、固定電話と携帯電話の両方のメリットを享受できるから!

手持ちのスマホ1つで、市外局番付きの固定電話番号が取得できるうえ、簡単な切り替えで携帯電話番号と固定電話番号を1つのスマホで使い分けることができるのです。

スマホから市外局番付きの固定電話番号を使って発信・受信が可能なので、お堅い取引き先に不審感を与える心配もありません。

最近ではインターネットFAXやミス無く転送できるパーク保留など、ビジネス向けの機能が充実しているクラウドPBXも登場しており、ニーズに合わせてプランを選びたいフリーランスに人気です。

フリーランス向けクラウドPBXなら「03plus」がおすすめ!

03plus

「03plus」は、数あるクラウドPBXの中でも特にビジネス向けのオプションが充実している、多機能タイプです。

とくに人気なのが以下のような機能で、多くのフリーランスから選ばれています。

  • パーク保留:事務所で受信した外線を外出先の社員へ取り次げる
  • WEB電話帳:社内の電話帳をクラウド上で共有できる
  • 時間外アナウンス:休業日や営業時間外にかかってきた着信に対する音声ガイダンス
  • 留守番電話:クラウド上に保管されているため、どこからでも再生できる
  • 転送電話:着信を指定した電話番号に自動転送する
  • 通話録音:「顧客対応力の向上」や「クレーム・訴訟リスクの軽減」に役立つ
  • 受付アプリ:iPad専用の自動受付、呼び出し機能

市外局番つきの固定電話番号が取得できるクラウドPBXは他にもありますが、対応エリアには大きな違いがあります。

その点、「03plus」なら全国規模の市外局番に対応しているのはもちろん、何より通話品質が従来の固定電話と同レベルにあたるクラスAの0ABJ型なので、ビジネス用として申し分ありません。

「03plus」については、以下の記事でも詳しく解説しております。

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